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正しい道を選ぶのではなく、選んだ道を正解にしていくこと

渡英して、3日が経ちました!
 
出発ギリギリまで実感がわかなかったし、「あ、わたし本当にイギリス来ちゃったんだなぁ」と今でも他人事のように見ている自分もいたりします。
(でもそのうち、そんな余裕もなくなることでしょう・・・。)
 
さて今回、4年半ぶりに「学生」という立場に戻ったわけですが、ふと思い出したのが、10代で二度経験した「受験」のこと。いま思えば、あれは「さまざまな条件を比較・検討して、自分の意思で選択・決断をする」という一種のトレーニングだったなぁと。
受験システムの良し悪しの話は横に置いておき、そこから学んだことはいくつかあるのですが、
 
「正しい道を選ぶのではなく、自分が選んだ道を正解にしていくこと」
 
この大切さを実感できたことが一番の収穫だったかもしれません。
 
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わたしが12歳の時。中学受験をして、第一志望の学校に落ちてしまいました。
当時、まだ小学校6年生。小さかった私には「落とされる」というのはとても辛い経験で、
何もかも取り返しがつかないような罪悪感に囚われながら、別の学校に入学しました。
「第一志望の学校に入れなかったのだから、優等生でいられなければ恥ずかしい」
という気持ちもどこかで持っていたように思います。
とにかく、どこかで穴埋めをしないといけないような気がして、勉強も部活もとことんやりました。
 
でも結果的に、「第一志望ではなかった」なんてことは忘れるぐらい、
本当に素晴らしい先生、気立てのよい友人たちに囲まれて幸せな6年間を過ごしました。
「私は、この学校に入るべくして入ったんだ」と今では思います。
 
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18歳。大学受験の時を迎えました。
中学生の時から何となく法学部を目指していて、親からも先生からも国立大学に入ることを期待されていました。
でも、もともと関心があった社会福祉学を学びたいと思い立ち、高校3年生になってから公立大学に志望校を変更。
新設された大学で不確定要素が多かったこと、国立に比べると偏差値も低かったことなどから、先生たちには「あなたにはもっと向いている場所がある」と猛反対されました。
頑固だった私はそれでますます意地になり、そのまま公立大学を受験し、二期生として入学したのです。
 
高校生だった私は、「大学受験で自分の人生が決まってしまうんじゃないか」と思っていたので、
先生たちの反対を押し切ってまで下した決断が「間違い」だったらどうしよう、と内心すごく怖かった。
 
そんなことはおくびにも出せず、反発心を持ったまま入学したけれど、
「勉強が好きなあなたなら、いきなり専門を狭めるよりも幅広く学べる選択肢を残した方がいい」
という先生の言葉は頭の中に残っていて・・・。
社会福祉のコースを取るために選んだ大学だったにも関わらず、結局私は2年次のコース選択の際に、社会学分野を選びました。
 
充実した大学生活を送って、私の決断に反対した先生たちを見返したい。
もともと、そんな反骨精神を持ってスタートした大学生活でしたが、そのお陰もあって「勉強も遊びも全力でやろう」と腹を括ることができ、ユニークな先輩や同級生たちに触発されながら、自分の殻を破ることができた4年間でした。
 
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photo via styleunveiled.com
 
思えば、10代の頃のわたしは、「正解に近い道を選ぶ」ことが重要だと考えていたのだと思います。
できるだけ、リスクの少ない方を。
できるだけ、周りの期待に添えるように。
できるだけ、無駄のないように。
 
判断基準は「自分」よりも「他人」であり、決断してからも「これで良かったのか」と悩んでしまうことばかり。
でも、わたしはこの2つの受験の経験から、「最初から正しい選択をしようとして迷うよりも、自分が選んだ道が正解だった、と後から言えるように行動すれば、必ず得られるものがある」ということを学んだのです。
 
そして迎えたのが、今回の留学にあたっての「大学院受験」。仕事をしながら出願書類を準備したり、英語の試験を受けたりというプロセスで苦労したのはもちろんなのですが、何よりもわたしが悩んだのは、「仕事を辞めてまで、高いコストをかけて留学する意味は果たしてあるのか」ということ。
 
10代の時と同じく、やはり「より正しい選択肢はどれか」ということに囚われてしまい、自分の頭の中で堂々巡りを続けていた時期もありました。でも、最終的に「海外の大学院で勉強する」という決断を下すに至ったのは、「客観的な『正しさ』なんて、選ぶ時点では誰にもわからない。それならば、自分が惹かれる方向へ素直に従おう」と思ったからです。
 
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中学受験で、第二志望の学校に進学したとき、
周囲に反対されて内心怯えながら、大学受験の志望校を変えたとき、
大好きだった職場を退職し、大学院へ留学しようと決めたとき。
 
「この選択は、間違っているかもしれない」という不安が、毎回頭をよぎります。それを払拭するには、「これで良かったんだ」と後から振り返って言えるような選択を、積み重ねていくしかないのだと思います。これからも。
 
すでに渡英した今でさえ、自分の選択が「正しい」ものであるかどうかは全く分かりません。でも、10代の頃に受験生だった自分と異なるのは、「選択したあとの行動次第で、いくらでも道は拓けるから大丈夫」という漠然とした安心感があること。
 
選んだからには、「これがわたしにとっての正解」だと胸を張って言いたい。
わたしの挑戦は始まったばかりですが、「やって良かった!」と帰国するときに心の底から思えるような大学院生活を送りたいと思います!