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「持ち帰り」は「テイクアウト」と言わない?バイト先で学んだイギリス英語いろいろ

こちらの記事で書いたとおり、10月から大学のキャンパス内にあるカフェでアルバイトをしているのですが(留学生の身でも、ビザの要件の範囲内であれば働けます)、ここで学んだイギリス独特の単語や表現がいくつかあるのでご紹介!

ちなみにカフェで働いているのは、日本人のわたし、インド人のマンシー、アメリカ人のコリー以外はみんな(マネージャー含めて)イギリス出身。アメリカ英語と比べてどう感じるんだろう?とふと思ったので、コリーにも印象を聞いてみました。
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Photo via Shutterstock

便利な”Cheers!”

まず、イギリスに来て間もない時にあれ?と思ったのが、“Cheers!”という表現。
「乾杯!」の時に使う言葉だと学校で習ったはずなのに、イギリスではあらゆる場面で使われます。

たとえば、バスを降りる時に乗客もドライバーも”Cheers!”
カフェでお釣りを受け取る時も”Cheers!”
注文した品を受け取ってレジから立ち去る時も”Cheers!”
「ありがとう!」「さようなら!」の代わりに使われる便利な言葉のようです。
“Thank you! Cheers!”といった感じでセットで言う人も多いので、どう使い分けるのかは不明(笑)

個人的には、カフェでレジ対応をしている時にアジア人の学生に”Cheers!”と言われると(イントネーションのせいもあって)「こなれた英語を頑張って使おうとしてる」ような印象を受けるので、わたしは気恥ずかしくてほとんど使わないです・・・。

コリー曰く、「アメリカでは聞いたことないから、”Cheers!”って言われた時の返し方がいまだにわかんない!とりあえず”Cheers!”って返しておけばいいのかな?わたしはいつも微笑んだりしてるけど(笑)」とのこと。

そうそう、イギリスと言えば、
Lovely!(ラブリー!)
Fantastic!(ファンタスティック!)
Brilliant!(ブリリアント!)
は定番中の定番です。どれも「素晴らしい!」「素敵!」的な意味で、お釣りを渡しただけでもこう言われたりします。わたしもいつの間にか良く使うように。人って簡単に染まるものですねぇ。

持ち帰りは「テイクアウェイ」

日本の学校教育では基本的にアメリカ英語を教わるので、それをそのままカタカナで使うことがよくありますよね。お店で「持ち帰り」と言う時の「テイクアウト(take out)」もそのひとつ。でも、イギリスでは”take away”という表現の方が良く聞きます。

たとえば店員は“Eat in or take away?”(店内で食べますか?それともお持ち帰りですか?)と聞きますし、注文する側も”Medium latte for take-away, please.(ミディアムサイズのラテを持ち帰りでお願いします)”というような言い方をします。

でも、中には”take out”と頼む人もいますし、”Chicken&Bacon panini to go.(チキン・ベーコン・パニーニを持ち帰りで)”と注文されることもあります!”to go”はアメリカ英語っぽい感じですね(店員は”For here or to go?”という質問の仕方をすると思います)。わたしがイギリスのカフェで働いている限りでは、take away>take out>to goの順で耳にする頻度が高いです。

女の子が良く注文する「スキニーラテ」

たまに”Skinny caramel latte, please!”という注文を受けます。”skinny”って、「痩せている」「細みの」的な意味でしか使ってことがなかったのですが(日本でも「スキニージーンズ」とか言いますよね)、ラテなど飲み物については、普通のミルクの代わりに「スキムミルク(無脂肪乳)」で作ってください、という意味で使われます。
ちなみにアメリカでは、”skimmed milk”よりも”fat-free milk”という表現の方が良く使われると聞きました。ふと思ったのですが、日本のスタバで頼む時は何て言うんでしょう?わたしは無脂肪乳で注文したことがないのでわからないのですが・・・?

“until”と同じ意味だと思っていた”till”

バイト初日にマネージャーから「じゃぁまずは”till”での仕事を覚えてね」と言われ、初っ端から「”till”ってそもそも何のことですか?!」と聞いたわたし。「Mioの目の前にあるやつのこと!」と指されてはじめてわかった単語です。何のことかわかりますか?

中学校の英語の授業では「”till”は”until(~まで)”とほとんど同じ意味」と習った気がするのですが、イギリスでは「レジ」のことを”till”と言います!アメリカ英語では”register(レジスター)”ですね。日本のとあるレストランでバイトしていた時は、なぜか「キャッシャー」と呼んでいた記憶があります(でもこれはたぶん和製英語)。

アメリカ出身のコリーがバイトの面接を受けた時に「どの業務がやりたいとか希望はある?」と聞かれて、「レジ(register)での対応とか・・・」と答えたところ、マネージャー(イギリス出身)から「いやいや、うちのカフェではお客さんの情報を登録する(register)作業はないのよ」と返され、話が最初噛み合わなかったそう。「『あ、”till”のこと?』って聞かれたから『(わかんないけど)たぶんそれです』って答えた」らしいです(笑)

“rota”も初耳

クリスマス休暇中のシフトについてマネージャーに聞いた時に、”Once I have heard back from everyone, I will put a rota together.(みんなから返事が来たら、シフト組むからね)”と言われました。イギリスでは勤務当番表のことを”rota”って言うんだな~。と学んだ瞬間。ちなみにアメリカ英語では”roster”です。あんまり、普段の会話では使わないかもしれませんが!

“bin”って「瓶」?

これはバイト先だけでなく良く使う言葉ですが、イギリスで”bin”と言ったら「ゴミ箱」のこと。アメリカ英語だと、”trash box”と言うことが多い気がします(あれ、でも”bin”って言うこともあるのかしら)。最初どこかで張り紙を見た時に「瓶(ビン)って英語でも”bin”なんだっけ?」と思ったけどそんなわけもなく(ビン=glass)。ちなみに「ゴミを捨てる」という動詞としても使われる単語です。

その他にもいろいろあります

「エレベーター」(英:lift/米:elevator)や「フライドポテト」(英:chips/米:french fries)など、イギリス英語とアメリカ英語の違いとして有名な?単語はほかにもたくさんありますが、今回の記事ではわたしがイギリスでバイトをするようになってから特に「へぇー!」と思った表現をいくつか書いてみました。バイト先に限らずに言えば、初めてスーパーで買い物をした時に、イギリスでは野菜の「ナス」のことを”aubergine”と言うことを知りました(しかも、”eggplant”と言っても通じないことがあって衝撃・・・)。

いまや英語は、いろんな国でいろんな使われ方をする言語なので、「純粋な」イギリス英語とアメリカ英語が存在するわけではありませんが、ここでは分かりやすいようにその2つを比較する形にしました。日本の学校ではいわゆるアメリカ英語を学んできた方が多いのでは、と思うので、少しでも「へぇー!」と面白がってもらえたらうれしいです^^

ちなみにInstagramでたまにご質問をいただくのですが、スペル(単語の綴り)」に関してはわたしはイギリス式に合わせるようにしています。たとえば”globalization”ではなく”globarisation”(z→s)、”color”ではなく”colour”(+u)など。エッセイ(レポート)をワード文書で書く時も、デフォルトの設定を「英語(英国)」モードにしています(そうでないと、ワードのスペルチェック機能により自動的に赤い波線が引かれるので)。

でも、イギリスの大学院で研究しているからといって、「絶対にイギリス英語のスペルじゃなきゃだめ」というわけでもないみたい!不安な場合は、担当の教授に聞いてみてください^^

☆こんなまとめを発見。もっと知りたい!という人には参考になるかもしれません~。
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イギリス英語とアメリカ英語の違いまとめ – NAVER まとめ

アメリカ英語(米語)とイギリス英語(英語)の違い