├イギリス大学院留学

【告知】イギリス大学院留学を考え始めた人向けシェア会を開催します!

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イギリス大学院留学を経て赤十字→民間企業にキャリアチェンジした経験をもとに、社会人留学を考えている(もしくは新卒留学と迷っている)人向けのシェア会を開催します♬
 
・出願までのスケジュールは?働きながらの準備は大変?
 
・大学院留学を実現するには、最低でもどのぐらいの貯金がいる?
 
・退職して大学院留学するときに、考えておくべきことは?
 
・イギリスの修士課程は1年間と聞いたけれど、スケジュールはどのぐらい忙しい?
 
・留学経験を帰国後のキャリアチェンジにつなげるためには?
 
・・・などなど、わたし自身も渡英前はわからないことだらけでした。同じような疑問を持っている人に、実体験とそこから考えたことを共有できればと思っています!質問などあれば、当日できる限りお答えします^^また、留学イメージが少し明確になるようなワークも予定しています。
 
※ただし、アメリカなど他の国の大学院留学については経験がないため、質問にお答えできませんのでご了承ください><
 
■イベント概要
【日 時】 2016年2月6日(土)14:00~17:00 ※受付開始:13:30~
 
【会 場】 株式会社エンパブリック 根津スタジオ(メトロ千代田線・根津駅から徒歩3分)
 
【定 員】 10名 
 
【参加費】 3,000円(学生は2,000円)
*資料、飲み物、お菓子付きです♩
*当日、現金でお支払いください。
 
【こんな人にオススメ!】
・イギリス大学院留学に興味があるけれど、具体的なイメージがまだ湧いていない人
 
・働きながらの留学準備に不安があり、経験者の話を聞いてみたい人
 
・自分と同じように、イギリス大学院留学を考えている仲間と出会いたい人
 
※宗教・政治・ネットワークビジネス等への勧誘行為は固くお断りします。
 
【参加お申し込み】
当ブログのお問い合わせフォームからお申し込みください。
 
その際、件名に「2/6 シェア会参加希望」、本文に①お名前、②既卒か学生か、③当日連絡を受けられる電話番号、④イギリス大学院留学について特に知りたいことをお書きください。
 
【主催者プロフィール】
齋藤 実央(さいとう みお)
 
1988年生まれ。新卒で入社した日本赤十字社を2014年3月に退職し、同年7月から英国・ヨーク大学修士課程(シティズンシップ教育)に留学。2015年9月に帰国し、現在は民間企業に勤務する一方、個人の仕事として大学等での講師を務めている。
 
ブログ:http://miosaito.net/
 

【イギリス留学】シティズンシップ教育の優等修士号を取得しました!

 
ご報告です^^
 
2015年11月13日付で、英国・ヨーク大学からシティズンシップ教育の優等修士号(Master of Arts degree in Global and International Citizenship Education with distinction)を取得しました!大学から来た手紙がこちら↓。1枚ペラの通知だけど、わたしにとっては重みのあるものです。
 
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成績は、渡英したときからの目標通り、コースワーク(スコア:70)、修士論文(スコア:72)、そして総合評価(スコア:71)すべてでDistinction(70点以上=一番上の成績ランク)の評価を得ることができ、本当にホッとしています。。
 
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8月末に提出した修士論文(概要はこちら)のフィードバックは、10月中旬にEメールで受け取ったのですが、

We would like your permission to use your dissertation to show to future students as an example of an outstanding dissertation. We can anonymise your work if you prefer. Please let me know if you would be happy for us to use your dissertation in this way.

「優れた論文の事例として、あなたの論文を将来の学生に公開しても良いですか」
と書いてあるのを読んだときは、文字通り飛び上がって喜びました!笑
 
とは言え、少し厳しいコメントもあるのですが。採点官からは下記のフィードバックをいただきました:
 
*******************
 
<1. リサーチ・トピックに関する既存の文献について、本人のプロジェクトに関連づけながら理解を示しているか>
 
リテラチャー・レビュー(先行事例分析)がとてもしっかりしていて、良く書けています。私(注:採点官)はこの論文を書く前はサービスラーニングについてほとんど知りませんでしたが、筆者(注:わたしのこと)はとても明確に、過去文献を網羅していると感じました。
 
<2. 明確かつ意義のあるリサーチ・クエスチョンを述べ、本人の研究領域における重要性について説明できているか>
 
リサーチ・クエスチョンが明確に示されており、その重要性についても良く説明されています。
 
<3. 立てられたリサーチ・クエスチョンに対応するためのリサーチが計画かつ遂行されているか>
 
この研究は、良くデザインされ、立てられたリサーチ・クエスチョンにも良く対応できています。しかし、その分析については十分ではなかったかもしれません。
 
<4. 集めたデータの分析、およびそこから得られた成果について、リサーチ・クエスチョンに適切に答えられているか/また研究について結論が導き出されているか>
 
分析については、あまりよく説明されていないと感じました。平均スコア(注:調査票によるリサーチで得たもの)の編集が、サービスラーニングの影響に対する参加者の感じ方について、どのように情報を提示しているのか、明確ではありませんでした。記述的分析はあったものの、統計的分析が見られませんでした。それに加えて、質的データ(注:インタビューによるリサーチで得たもの)がそのように分析されたのか/5名の参加者がどのように選ばれたのか/リサーチ対象として選ばれた大学がどのように日本の国家的特徴を反映しているのか、が定かではないように感じました。
 
<5. 論文が既定のフォーマットとリファレンス要件に従って、良く議論され、良く書かれ、構成されているか>
とても明確かつ有能に議論・執筆されています。読みやすく、面白い内容でした。
 
<その他のコメント>
私は、大変楽しくこの論文を読みましたし、サービスラーニングについて多くのことを学びました。導かれた結論は合理的なものでした。
 
<改善のためのターゲット>
・量的・質的データのより強い分析
・量的データと質的データのさらに明確な関連づけ
・リサーチ参加者を選択する際のより良い根拠
 
自分でも課題と感じていたところですが、やはりデータ分析が甘かったようです^^;
論文の構成としては高い評価をいただけたのは良かったかな、と思います。
 
☆論文関係のブログ記事は「修士論文」のタグでまとめてあります。これから書く方の参考になりますように!
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まだ帰国から2ヶ月ほどしか経っていないのですが、めまぐるしい生活を送っていたので、論文を提出したのが遠い過去のよう・・・。でも今回、こうして修士号取得の連絡が大学から来て、喜びも苦しみもたくさん詰まった1年間のイギリス生活を思い出し、何とか良い結果を出せて良かった!と肩の荷が下りた思いです。
 
来年1月にある卒業式(学位授与式)は、渡航費を捻出するのが難しいだろうな・・・でも行きたいなぁ・・・と頭を悩ませている今日この頃です(;_;)
 

イギリス大学院留学に実際にかかった費用を大公開…!

以下、2014年7月~2015年9月の1年2ヶ月間、イギリス・ヨーク大学でプリセッショナルコース&修士課程に在籍したわたしの収支内訳です。

※レートは、£1.00=¥180円の前提で計算しています。
(ただし日本円で支払ったものについては実際の請求額を記載)

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《 支出 》計¥5,609,000

学生ビザ(Tier4):計¥74,360

2014年6月17日申請。

《 内訳 》
・申請料金:¥54,250
・証明写真サービス:¥900
・優先ビザサービス利用:¥17,500 ← 大学側のCAS発行が遅れたため利用。
・パスポートの返却(郵送):¥1,980

AIU海外留学保険計:¥190,760

《 内訳 》
・2014年7月22日~2015年9月30日(436日間)の見込み期間で保険料支払い:¥198,000
・実際に日本に到着した2015年9月14日付で解約(日割り返金):マイナス¥7,240

※わたしは帰国の途中、空港に預けたスーツケースが大破してしまったため、掛けていた保険で時価額が支払われました。一年間分の保険料は高かったけれど、入っておいてよかったです・・・。

往復航空費(成田~ロンドン):計¥174,180

・往路(2014年7月22日):成田からアブダビ経由でロンドンまで 約¥64,000
・復路(2015年9月2日~14日):スペイン、カタールに寄り道して帰国 約¥110,180

※往路と復路の日程が一年以上空いていたため、オープンチケットではなくバラバラに購入。
※復路はロンドン~カステロン(スペイン)/バルセロナ~ドーハ(カタール)/ドーハ~成田、と3回飛行機に乗っているので、合計金額が高くついています(まっすぐ日本に帰れば、もちろんもっと安いです!)

往復電車賃(ロンドン~ヨーク):計£146.25(約¥26,000)

・往路(2014年7月22日):£124.50
・復路(2015年9月2日):£21.75

※往路は、Anytime ticket(当日のどの時間の電車にも乗れる)を購入した結果、金額が高くなりましたが、1日でも早く事前購入する/オフピークの時間帯を予約する/16-25 Railcardを購入する/などの方法で、もっと安くチケットを購入できます(わたし史上最安値は£9でした)。

Pre-sessionalコース:計£4,190(約¥754,000)

2014年7月24日~9月18日の8週間コース。

《 内訳 》
・コース料金:£2,400(約¥432,000)
・学生寮費:£990.57(約¥178,000)
・生活費:約£800(約¥144,000)

※1年間使う交通機関のカードやキッチン用品を最初に揃えたので、生活費がかさみました。

修士課程期間:計£23,200(約¥4,176,000)

2014年10月~2015年9月の11ヶ月間。

《 内訳 》
・学費:£14,340(約¥2,581,200)
・学生寮費(51週):£6,481.37(約¥1,166,650)

※寮費は、他の大学に比べて割高だと思います!(£124.32/週)
※寮に住むと何かと楽(大学図書館までの距離が近い、光熱費もすべて含まれているなど)ですが、とにかく出費を抑えたいということであれば、キャンパスの外でルームシェアする方が安いです。

・生活費:約£2,365(約¥425,700)
→わたしはアルバイト収入で賄っていました。後述の収入項目を参照してください。

《 月々の生活費(平均£215=¥38,700)の内訳 》
・食費(自炊分):£120(約¥21,600)
・日用品:£30(約¥5,400)
・交通費:£20(約¥3,600)
・交際費(外食含む):£30(約¥5,400)
・通信費(電話、郵便):£5(約¥900)
・印刷費:£5(約¥900)
・レジャー(スポーツなど):£5(約¥900)

※上の内訳は、あくまでもモデルケースで、月によってバランスはだいぶ変わります。
たとえば、学会に参加した月はもっと交通費がかさむ/課題に取り組んでいる期間は外食ゼロ/帰国直前のお別れシーズンは交際費が高くなる/日本に荷物を送った月は郵送代が当然かかる/など。

旅行費用:約£1,000(約¥180,000)

・宿泊を伴う旅行として、エディンバラ(2014年9月)、ロンドン(2014年12月)、湖水地方(2015年6月)、イタリア(2015年7月)。
・帰国時の旅行(スペイン、カタール)はこの中に含めていません。
・旅行する頻度や使う金額は人によると思うので、あくまでもご参考まで!

日本の携帯電話料金:約¥29,000

《 内訳 》
・iPhone機種代 ¥2,570×9ヶ月=¥23,130
・Softbank電話番号・メールアドレスお預かりサービス ¥423×14ヶ月=¥5,922

※パケ放題などの契約はストップし、イギリスではwifi環境でのみGmailやSNSを利用。
※日本で働いていたときに毎月返還していた学部時代の奨学金(日本学生支援機構)は、「在学猶予の願出」を出して、返還をお休みさせてもらっていました。

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《 収入 》計¥5,623,000

日本での貯金:計¥5,150,000

わたしは渡英前、丸4年日本で働いていました。そのときに貯めたありったけのお金です…

イギリスでのアルバイト:計 £2,629.53(約¥473,000)

・カフェバイト(2014年10月~2015年8月の10ヶ月間):£2,542.13(約¥460,000)
(毎月£200~300ほど稼ぎ、その範囲内で生活費を収めるよう計算していました!)

・大学オフィス単発バイト:£45.50(約¥8,000)

・実験参加報酬(4回参加):£41.90(約¥7,500)
(たまに、PhDの学生がリサーチの被験者を募集していて、参加報酬をもらえることもあります)

**********

以上、まとめると、

《 支出 》計¥5,609,000(うち★印は必須:¥4,646,000)
・渡英準備(学生ビザ、海外保険):¥270,000(★)
・往復航空費・国内電車賃:¥200,000(★)
・プリセッショナルコース期間:¥754,000
・修士課程期間:¥4,176,000(★)
・旅行費:¥180,000
・日本の携帯電話料金:¥29,000

《 収入 》計¥5,623,000
・日本での貯金:¥5,150,000
・現地でのアルバイトなど:¥473,000

収支バランス、ギリギリでした・・・!!
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わかってはいたものの、あらためて計算してみると衝撃的なコストです。
ポンド高(£1=¥180~190)も一つの大きな要因ではありますが(たとえば、£1=¥130だった時期に留学していれば、400万円程度の支出で済んでいたわけです・・・つらい)。

奨学金を得られればまた別の話ですが、もしすべて自費で生活するとして、

500万円かけてでも学びたい熱意があるか?!

というのは冷静に考えた方がいいだろうな~と個人的には思います。
(親がお金を出してくれる、という幸運な人もまた然り・・・)

もちろん、わたしはこのタイミングでイギリスの大学院に留学して学びたいことを学べて満足していますが、これだけの自己投資をした分、「やっぱり留学してよかった!」と思えるように今後もキャリアや経験を重ねていくつもりです^^

「イギリスの大学院に留学したいけど、どのぐらいお金がかかるんだろう?」
と疑問に思っている方にとって、一つの実例としてお役に立てれば幸いです!

☆その他の質問(勉強編/生活編/バイト編)については、本記事の下にある【イギリス留学FAQ】のタグから!

6年ぶりの再会、スペインへ♥世界は広い。でも意外と近い。

 
イギリスでの修士課程を終えて、旅行しながら日本へ向かっています♪
 
わたしは大学4年生の夏休み(2009年)、スターアライアンスの世界一周航空券を利用してバックパッカー旅行をしていたのですが、その時に出会った友人たちと6年ぶりに再会することができました!
 
当時、デンマーク・コペンハーゲンで同じ宿に泊まっていたサニータ(イギリス・ロンドン在住)にはすでに昨年のクリスマス休暇に再会して、今回また2泊させてもらいました。
 
そのあとはロンドンからスペイン・バレンシア空港へ飛び、6年前スイス・ジュネーヴのユースホステルで一緒だったアナ&モニカ(スペイン・カステリョン在住)のもとへ!!
 
▼当時の写真。懐かしい~
6yearsago
 
空港まで、仕事を終えたモニカが車で迎えに来てくれました(Easy Jetが2時間半遅延し、到着が夜11時になってしまって申し訳なかった・・・!)。
 
Facebookでずっと連絡は取り合っていたけれど、直接会うのは6年ぶりだったので、本当にドキドキした!空港で「やっと会えたね~~~!!!」と大喜び。
 
モニカの車でアナの自宅へ。実はアナ、わたしは直前に知らされたのだけど、現在妊娠7ヶ月。そんな大変な時に(6年前に一度会ったきりのわたしを)泊めてくれるなんて、本当にいい人・・・。「まだ普通に仕事もしてるし、大丈夫だよ~」と言ってくれました。スコットランド人のパートナー・イアンのことは以前から聞いていたので、だいぶ大きくなってきたお腹を抱えて幸せそうなアナを見て、とてもうれしくなりました。結婚制度のしがらみが嫌だから、籍は特に入れるつもりない、というのが彼女らしいな。
 
アナもモニカも、スペインの公立学校の教師をしていて、6年前に出会った時は中学校で働いていると言っていたけれど、今は成人向けの専門学校が職場だそう。アナはカタルーニャ語、モニカは英語を教えています。
 
「ジュネーヴのユースホステルでMioと出会ったときは、2人ともパートナーと破局したばかりでズタボロだったから、よし旅に出よう!ってことになった時だったんだよ(笑)」と。デンマークで出会ったサニータもちょっとワケあり?だったし、旅に出る理由ってほんと人それぞれなんだな~(当時のわたしは、「学生のうちに世界一周したい!」っていうだけの理由でした・・・)。
 
そう言えば、「あの時、わたしたちの部屋にいびきのひどい女の子いたよね?!」という笑い話に。いた、いた!6年前のことでも意外と覚えているものです(特にどうでもいいことが記憶に残っていたりする笑)。
 
アナもモニカも学校の先生で、まとまった夏期休暇が取れるので、世界中いろんな国を旅しています。そのせいか、2人ともオープンマインドで自立していて。わたしよりもちょうど一回り年上で、頼れるお姉さんです。英語も不自由なく話せるので、一緒にいてとても楽。
 
平日は働いている2人なので、金曜日の夜~日曜日の朝までという短い間しか一緒にいられなかったけれど、貴重な週末全部を使ってペニスコラとバレンシアに連れて行ってくれました!
 
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わたしが初めて海外に行ったのは20歳になったばかりの春でした。英語も大して話せず、日本から出たことがなかった10代の時は「海外」なんてとても遠くて。一度さよならを言ったら、もう本当に会えない気がしたから、すごく悲しかった。
 
でも、27歳になった今、「じゃあまた、世界のどこかで会おうね!」と前向きな気持ちでお別れのハグができるようになりました。「世界は広いけど、意外と近い」という実感を持てる時代、環境に生きていることが本当に幸せだな、とあらためて。
 
まだまだ他にも、会いに行きたい友人が世界中にいるし、逆に彼らが日本にいるわたしを訪ねてくるときには温かく迎えられるような環境を整えておきたいなぁ。だって、アナの家がすごく素敵で居心地良くて!出産後、子ども部屋として使う予定の部屋が一つ空いていたので、そこを3日間のびのび使わせてくれました。「Mio、タイミング良かったね~!」って(笑)。
 
さて、今日はカステリョンからバルセロナに電車(Euromed、電源もあって快適だった!)で移動し、ユースホステルに3泊します。今回は、どんなルームメイトに出会えるかな?引き続き、日本に戻るまでの旅を楽しみます!
 
帰国まであとちょうど一週間です(待ち遠しいような、まだ帰りたくないような・・・)
 

さよならヨーク!帰国までの寄り道ルート☆

 
修士論文を提出し終えたあとは、この1年間でお世話になった方々にお礼を言うため、毎日あちこち訪ねてまわっていました!
(むしろ、それをするために早めに論文を出そう!と決めていました)
 
▼昨年の夏に受けていた、プリセッショナルコースのチューター、エリー。
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▼ヨークに来て以来ずーっとお世話になっていた、グローバル教育の大先輩・マーゴ。
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▼修士課程、特に修士論文執筆の面倒を見てくださった、指導教官のクリス。
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▼シティズンシップ教育の教授、イアン。彼のもとで研究がしたくて、わたしはヨークを選びました!
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▼昨年夏、わたしが大泣きして困らせた(参考記事)ジャッキー。成長した姿を見せられたかな?^^
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▼5ヶ月間、インターンでお世話になったグローバル教育センターのロジーナとJZ。
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▼そしてヨーク最終日のディナーは、一番の仲良しDream Team(自称)のメンバーと。
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左からジュリアナ(@ブラジル)、マリナ(@モンテネグロ)、わたし、フェデリカ(@イタリア)。
この3人に出会ってから、わたしの生活は楽しいものに変わりました!本当に感謝しています。
別れが辛すぎて、帰りのバスでみんなで泣いたけれど、2018年にロシア・サンペクトブルグで会おうっていうことで一応落ち着きました(笑)その前に、来年の卒業式で帰って来られたらいいな!
 
ほかにも、たーーーーくさんお世話になった方々がいて、出国前に全員に会えなかったり写真を撮れなかったりで残念なのですが、「どうしても直接会ってお礼が言いたい!!」と思っていた方々にはお会いすることができたので、悔いなしです。
 
いつも当然のようにしていたお別れのハグ、これで本当に最後かと思うといろんな想いがこみあげてきて毎回泣きそうに。でも、きっとまた近い将来会えると信じています!(;_;)
 
**********
 
さて、いよいよ9月2日にヨークを出るのですが、
まっすぐ日本には帰りません!
 
▼おそらくパソコンじゃないと表示できないけど、マイマップ作ってみた♥

 
9月2日~4日:ロンドン在住の友人宅(クリスマス休暇中も泊めてもらいました!)で2泊3日。中学・高校時代の友人と、前職の後輩にも会う予定♪
 
9月4日~7日:スペイン・カステリョン在住の友人宅で3泊4日。6年前、世界一周していたときにスイスで出会った友達2人と再会するんです!!楽しみ!!
 
9月7日~10日:スペイン・バルセロナに1人で3泊4日。ユースホステルに泊まるの6年ぶりだ~。ガウディ建築やフラメンコ鑑賞を楽しむ予定です。
 
9月11日~13日:カタール・ドーハ在住の友人宅で2泊3日。大学時代の友だち(日本人)が現地で働いているのです。前回いつ会ったかお互い思い出せないぐらい久しぶりだからうれしい♥
 
9月14日:成田空港着。2週間後には日本にいるなんて、まだ実感わかない・・・
 
と、こんな感じです♪第二の故郷(と、すでに思っている笑)ヨークを離れるのは寂しくて、街を歩くだけでセンチメンタルな気分になってしまう今日この頃ですが、日本に帰るまでの旅行で友人たちと再会できるのはかなりワクワク。
 
最後まで安全第一で楽しみたいと思います~!
 

修士論文を提出しました!概要だけ載せておきます。

 
ついに!!!!!
 
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修士論文を提出してきました!!!!!
 
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一回目のデータ収集がうまく行かなかった時はヒヤヒヤしましたが・・・
何とか、提出期限(9月3日)よりも少し早めに提出することができました。
(わたしは何かと、最後の最後でヘマをやらかしがちなので、印刷後に万が一何かミスが見つかっても直せるように・・・と前倒しで終わらせました汗)
 
わたしの修士論文のテーマは、
“The Perceived Influence of Service-Learning on The Citizenship-Related Attitudes of Japanese Undergraduate Students”
 
意訳すると、「サービスラーニングがシティズンシップ関連の態度に対して与える影響について、日本の大学生がどう認識しているか」というものです^^
 
☆サービスラーニングとは、簡単に言ってしまうと「学校での授業(知識)」+「社会奉仕活動(経験)」+「リフレクション(振り返り)」がセットになった教育プログラム。日本では1990年代後半から徐々に導入する大学が増えてきましたが、まだ発展途上。
【参考記事】日本の大学教育改革と「サービスラーニング」導入状況
 
論文の頭(イントロダクションの前)に書いた、300語程度の概要(Abstarct)を英・日両方で載せておきます。実際の論文は13,000語ぐらいありますが「あ~、こういうこと論文に書いてたのね~」と何となく伝われば・・・!
 
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The main aim of this study is to explore the perceptions of Japanese undergraduate students regarding the influence of a university’s service-learning programme on their citizenship-related attitudes, such as their personal development, their personal interest and responsibility, and their behavioural willingness to participate in philanthropic and political activities.

 
(この研究の目的は、大学のサービスラーニング・プログラムがシティズンシップ関連の態度、たとえば自己成長や興味関心、責任感、慈善的または政治的行動への意欲などに与える影響について、日本の大学生の認識を調査することである。)
 

This dissertation explores the two main traditions of education for democratic active citizenship, English citizenship education and American service-learning, and presents a common critique for both approaches about the lack of political literacy aspects.

 
(この論文は、民主主義的アクティブ・シティズンシップのための教育における2つの主な様式である、イングランドのシティズンシップ教育とアメリカのサービスラーニングについてまず探り、次いで政治的リテラシーという観点の欠如という、両アプローチに対する共通の批判について示す。)
 

There has been a recent increase in attention to educational approaches regarding social participation in Japan and some universities have introduced service-learning programmes. Whilst some previous studies in the US have reported that service-learning can have a positive influence on the participants’ personal development, there are only a few studies regarding its influence on their philanthropic and political participation.

 
(日本では近年、社会参加を促す教育的アプローチに対する注目が高まっており、いくつかの大学ではサービスラーニングを導入している。過去のアメリカでの研究では、サービスラーニングは参加者の自己成長に対してポジティブな影響を与える、ということが報告されてきたが、彼らの慈善的または政治的参加への影響についての研究は、数が多くない。)
 

The main research question in this study is: How do Japanese undergraduates perceive the influence of service-learning on their attitudes after participating in the programme? The study focuses on a Japanese private university and the perception of undergraduate students who experienced service-learning in the last two years. Thirty-three students completed a questionnaire and five of these students were subsequently interviewed.

 
(この研究のリサーチ・クエスチョンは、「日本の大学生たちは、サービスラーニングが彼らの態度に与えた影響について、プログラム参加終了後にどのように認識しているか?」。ここでは日本のとある私立大学で、過去2年間にサービスラーニングを経験した学部生の認識に焦点を当てる。33名の学生が質問票に、うち5名がその後のインタビューに回答した。)
 

The findings indicate a low perceived influence of service-learning on the participants’ confidence in making a difference in society. Many students do, however, express a willingness to help others in difficulty, but their willingness to engage in political action is low.

 
(得られた結果が示すのは、参加者の認識として、「社会に変化を起こすことができる」という自信に対してサービスラーニング経験が与えた影響が小さかったということである。また、多くの参加者が「今後、困っている人を助ける」ことについての意欲を示したのに対して、「政治的行動に参加する(日本語補足:選挙での投票、政治的リーダーへの意思表明、デモへの参加など)」意欲は低かった。)
 

This dissertation argues that service-learning programmes can be successful in raising participants’ awareness of their interest in community issues to some extent, but it might not be enough to empower them to take action based on social justice activism. This dissertation suggests that well-structured reflection to understand the root causes of community issues and constructive dialogue and deliberation on controversial issues are required.

 
(この論文が主張するのは、サービスラーニング・プログラムは、地域が抱える課題に対する参加者たちの関心はある程度高めることに寄与できるが、彼らが社会正義の理念をベースに行動を起こすよう力づけるには不十分かもしれない、ということである。したがってこの論文は、地域の課題の根本的な原因について理解するための良く構成されたリフレクションと、物議をかもすような問題について建設的に対話・討議する場の必要性を提案する。)
 
**********
 
こんな感じです(かなりざっくりですが)。
 
自分のリサーチはあくまでもケーススタディで、論文に占める比重は、過去の文献研究(Literature Review)が大きいです。これまで行われてきた研究の中にあるギャップを自分なりに分析し、それを埋めるためのリサーチ・クエスチョンを立てて→結果をもとに議論を展開する、という流れです。
 
帰国後、報告会なり何かしら還元できる場があれば・・・と思いつつ、そこまで手が回るかちょっと不明なので、便乗できそうな機会があればお声掛けください(笑)。
 
ちなみに、現時点では修士論文を「提出した」というだけで、フィードバックがもらえるのは帰国後の10月、修士号取得の最終審査結果が出るのは11月の予定です。
 
☆そのほか、修士論文に関する過去の記事は「#修士論文」のタグでまとめてあるので、ご興味のある方はそちらからどうぞ~。