【イギリス留学】シティズンシップ教育の優等修士号を取得しました!

 
ご報告です^^
 
2015年11月13日付で、英国・ヨーク大学からシティズンシップ教育の優等修士号(Master of Arts degree in Global and International Citizenship Education with distinction)を取得しました!大学から来た手紙がこちら↓。1枚ペラの通知だけど、わたしにとっては重みのあるものです。
 
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成績は、渡英したときからの目標通り、コースワーク(スコア:70)、修士論文(スコア:72)、そして総合評価(スコア:71)すべてでDistinction(70点以上=一番上の成績ランク)の評価を得ることができ、本当にホッとしています。。
 
Results_all
 
8月末に提出した修士論文(概要はこちら)のフィードバックは、10月中旬にEメールで受け取ったのですが、

We would like your permission to use your dissertation to show to future students as an example of an outstanding dissertation. We can anonymise your work if you prefer. Please let me know if you would be happy for us to use your dissertation in this way.

「優れた論文の事例として、あなたの論文を将来の学生に公開しても良いですか」
と書いてあるのを読んだときは、文字通り飛び上がって喜びました!笑
 
とは言え、少し厳しいコメントもあるのですが。採点官からは下記のフィードバックをいただきました:
 
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<1. リサーチ・トピックに関する既存の文献について、本人のプロジェクトに関連づけながら理解を示しているか>
 
リテラチャー・レビュー(先行事例分析)がとてもしっかりしていて、良く書けています。私(注:採点官)はこの論文を書く前はサービスラーニングについてほとんど知りませんでしたが、筆者(注:わたしのこと)はとても明確に、過去文献を網羅していると感じました。
 
<2. 明確かつ意義のあるリサーチ・クエスチョンを述べ、本人の研究領域における重要性について説明できているか>
 
リサーチ・クエスチョンが明確に示されており、その重要性についても良く説明されています。
 
<3. 立てられたリサーチ・クエスチョンに対応するためのリサーチが計画かつ遂行されているか>
 
この研究は、良くデザインされ、立てられたリサーチ・クエスチョンにも良く対応できています。しかし、その分析については十分ではなかったかもしれません。
 
<4. 集めたデータの分析、およびそこから得られた成果について、リサーチ・クエスチョンに適切に答えられているか/また研究について結論が導き出されているか>
 
分析については、あまりよく説明されていないと感じました。平均スコア(注:調査票によるリサーチで得たもの)の編集が、サービスラーニングの影響に対する参加者の感じ方について、どのように情報を提示しているのか、明確ではありませんでした。記述的分析はあったものの、統計的分析が見られませんでした。それに加えて、質的データ(注:インタビューによるリサーチで得たもの)がそのように分析されたのか/5名の参加者がどのように選ばれたのか/リサーチ対象として選ばれた大学がどのように日本の国家的特徴を反映しているのか、が定かではないように感じました。
 
<5. 論文が既定のフォーマットとリファレンス要件に従って、良く議論され、良く書かれ、構成されているか>
とても明確かつ有能に議論・執筆されています。読みやすく、面白い内容でした。
 
<その他のコメント>
私は、大変楽しくこの論文を読みましたし、サービスラーニングについて多くのことを学びました。導かれた結論は合理的なものでした。
 
<改善のためのターゲット>
・量的・質的データのより強い分析
・量的データと質的データのさらに明確な関連づけ
・リサーチ参加者を選択する際のより良い根拠
 
自分でも課題と感じていたところですが、やはりデータ分析が甘かったようです^^;
論文の構成としては高い評価をいただけたのは良かったかな、と思います。
 
☆論文関係のブログ記事は「修士論文」のタグでまとめてあります。これから書く方の参考になりますように!
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まだ帰国から2ヶ月ほどしか経っていないのですが、めまぐるしい生活を送っていたので、論文を提出したのが遠い過去のよう・・・。でも今回、こうして修士号取得の連絡が大学から来て、喜びも苦しみもたくさん詰まった1年間のイギリス生活を思い出し、何とか良い結果を出せて良かった!と肩の荷が下りた思いです。
 
来年1月にある卒業式(学位授与式)は、渡航費を捻出するのが難しいだろうな・・・でも行きたいなぁ・・・と頭を悩ませている今日この頃です(;_;)