“自分のモノサシ”と志を持って生きる

 
昨年、わたしの母校のライフガイダンス冊子に寄稿させていただいたのですが、それを読んだ在校生(高校2年生)が感想をお手紙形式で書いてくれました!わざわざイギリスまで送ってくださった担任の先生方、ありがとうございます。うれしいです。
 
▼寄稿記事はこちら。
母校のライフガイダンス冊子「La vie heureuse」に寄稿しました
 
同じ冊子に掲載されている他の卒業生の皆さんと比べると、わたしはまだまだ経験が浅いのでエラそうなことは言えないのですが、現役高校生の子たちと年齢が近い卒業生として(と言っても10歳離れてるけど・・・笑)、伝えたいなと思うことを書きました。
 
・“私立中高一貫のカトリック女子校”という場所は、狭い世界だったけれど、たくさんの愛情に守られて過ごした6年間は、何にも代えがたい財産。
 
・中学・高校時代というのは、人間性の基礎を作り、キャリアを考える上での原点となり、大人になってからも自分の心の支えとなる大切な期間。
 
・想いだけでは何も変わらないけれど、行動し続ければ夢に近付ける。わたしもまだまだ、目標に向かって進んでいる途中。
 
・定期試験の結果や文理選択、大学受験は、その先の人生をすべて決定付けるわけではない。大切なのは、親の期待や社会的評価といった“他人のモノサシ”ではなく、自分が大切にしたいこと、叶えたい夢を考える“自分のモノサシ”を持つこと。
 
lavieheureuse
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後輩の皆さんが小さな字でびっしりと書いた感想文(お手紙)を寄せてくれました。その中からいくつか抜粋して載せさせていただきます。
 
・わたしも、もっと広い世界を見てみたいと思うことが沢山あります。でも、晃華にある大切なものにも、もっと目を向けてみようと思いました。卒業して、もっと大人になってから気付くかもしれませんが、今からでもここでの生活を大切にしようと思いました。
 
・この学校だからこそ学べたことや自分の価値観は、社会に出て自分が知らなかったいろいろな文化の中で暮らしてきた違う価値観を持った人と接するときにも、きっと役立つのだろうと思いました。だから、この学校で学ぶ時間や友人との付き合いを大切にし、社会で役立てていきたいです。
 
・高校2年も終わりに近付いてくると、大学合格が最終目標のようになってしまい、将来の自分に姿など全然想像せずに日々過ごしていることに気付かされました。いま私は、病気やけがで苦しむたくさんの人を自分の手で助けたいという夢があります。夢を夢のままで終わらせたくないので、本気で頑張っていきたいと思いました。
 
・私も“他人のモノサシ”で自分の人生をはかっているかもしれないと思いました。この職業の方が社会的に認められやすいんじゃないかとか、この職業は大変だと聞いたのでやめようとか、将来の夢がコロコロ変わってしまうのです。自分も、今はまだ夢が明確には見つからないけれど、“自分のモノサシ”で自分が本当に興味のあることや惹かれることを探して、大学生活を送りたいです。
 
・私は今、海外のことに興味を持ち、大学でも国際系に進みたい!と考えていますが、具体的にどんな道を歩みたいかと聞かれると漠然としすぎていて難しいと感じてしまいます。でも、自分のやりたいことに自分で制限をかけるのではなく、きちんと向き合って実現させたいと思うきっかけになりました。
 
・私の周りの友達は、もうすでに自分の進みたい道や大学について決まっているような感じで話をする人が多いですが、色々なことに興味がありすぎる私にとって、進路を決めるのはとても難しく、友達と話すたびに焦りが募り、不安になってしまいます。でも、齋藤さんの文章を読んで、「自分は自分なんだから、自分としっかり向き合って、自分なりに一生懸命考えて決めていけば大丈夫」と思えました。
 
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・・・などなど、わたしが書いた拙い文章から、それぞれに想いを広げてくれて、それを言葉にして伝えてくれたかわいい後輩のみんなに、逆に私が元気をもらいました!高校2年生、大学受験を控えてあれこれ悩む時期ですよね。わたしもそうだったなぁ…。でも、「18歳の進路選択で、人生が全て決まるわけじゃない。すぐに芽が出なくても、志を持ち続けていればいつかきっと道は拓けるよ」っていうメッセージが伝わったらうれしいな。
 
卒業生の声を集めたライフガイダンス冊子を制作するだけでなく、それを読む時間をしっかり取り、自分の言葉に落とし込むところまで流れを作った先生方にも感謝。母校のライフ・キャリア教育が、どんどん素晴らしいものになっているなぁと感激しました。
 
わたしを6年間育ててくれた母校の名に恥じないよう、引き続きわたしも自分の道で頑張ります!