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パートナーシップに欠かせないのは「プロデュース」の視点

 
先日、GiFT(一般社団法人 グローバル教育推進プロジェクト)のオフィスにお邪魔し、事務局長の辰野まどかさんにグローバル教育のお話を伺ってきました!
 
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「ヨークで地球市民教育を勉強する!」と決めてから、関連する人や団体にコンタクトを取ってきたのですが、GiFTは特に私がビジョンに共感した団体のひとつ。
 
GiFTがほぼ毎月開催している「多様性ダイアローグ」にも参加させていただいたことがあります。
 
今回、お忙しいところ無理を言ってまどかさんにオフィス訪問のお時間をいただき(ありがとうございます!)、地球市民教育を研究するうえでのヒントをたくさんいただきました。
 
そのほかに、GiFTが企業や他団体と協働して事業を進める時に大切にしている視点のお話がとても勉強になったので、メモ的にブログに残しておこうと思います。
 
■一緒に仕事する人を輝かせる「プロデュース」の視点
 
わたしがGiFTに感じている魅力は、一見「グローバル教育」とは関係がなさそうな人や団体とも積極的にコラボしているところ。
たとえば、これまでに大学や文部科学省といった教育関係機関だけでなく、IT、製薬会社などの他分野企業とも協働事業を行っています。
また、最近では渋谷区を舞台に実践女子大学 × GiFTの公開市民講座(3回連続講座)も開催しています。
 
「使っている言語(専門用語など)が違っているだけで、根底では人材育成や教育事業など共感できるものを持っていたりするもの。GiFTとしてのビジョンは持ったうえで、時間をかけてお互いの強みや想いを共有し、相手が求めているものを丁寧に汲み取り、お互いにとってメリットがある形で事業をデザインしている」とまどかさん。
 
また、企業などと協働する際には、「経営者の過去のインタビュー記事を徹底的に読み込み、GiFTと一緒に事業をやれそうなテーマを抽出するそうです。
 
まどかさんにとって「誰と仕事するか?」というのが最も大切なことで、「ただの参加者よりもパートナーとして仕事する方が断然面白い!」ので、それを実現するために「自分たちが魅力的だと感じた人をどの舞台だと生かせるか?」を考える「プロデュース」の視点を常に持っている、というお話が印象的でした。
 
■自分にできることを自然体でやる
 
まどかさんがGiFTをたった一人で立ち上げた時には、「自分が何でも完璧にできないといけない」と思っていたので、事務を手伝ってくれていたメンバーには「取りつく島がない・・・」と言われたほど。
でも徐々に、「自分ができることを自然体でやって、できないところは仲間に助けてもらえばいいんだ」とわかり、肩の力が抜けました。
 
たとえば、まどかさんがGiFTを始める前に在籍していたコーチング会社は「どベンチャー」だったので、ほぼ全ての部署の仕事を経験し、「こうやって企業が成り立つんだ」と体感できたそうですが、唯一、経理担当の部署には回されなかったため、今でも数字に苦手意識があるのだとか。
でも、今ではGiFTには経理のスペシャリストがいるので、まどかさんはその方を信頼して委ねています。
 
(余談ですが、「わたしは赤十字で2年間、会計課で働いていたものの、そんなに数字が得意じゃないんですよね~(笑)」と話したところ、「でも、少し理解があるうえで人に仕事を頼むのと、何もわからないのとでは全然違うから!その経験がきっとどこかで活きるよ~。数字を読めないと、人を巻き込めないから」と。そうであることを願います・・・)
 
■未来よりも、「今」しかない
 
最後に、まどかさんに「今後のGiFTの目標はありますか?」とお聞きしたところ、「特に考えないようにしている」との答えが。
「未来を見すぎると、『もっとすごいところに行かなきゃ』と気が急いてしまい、“今”にいられないことがよくある。『今の連続が未来につながる』と信じて、一つひとつ進んでいきたい」と話してくださり、「焦らず頑張ろう」とわたしも思うことができました。
 
また、「せっかくこれだけリスクを背負って事業をするなら、自分たちを実験台にしてより心地よい働き方、生き方を追求していきたい」と。
これまで様々な場所で多様な働き方をしてきたまどかさんならではの、ワクワクするような言葉でした!
 
他にもいーっぱいお話をお聞きしたのですが、特に残しておきたいと思ったことを書いてみました。
わたしが帰国したら、GiFTと一緒に何かお仕事できるように、(でも「未来」ばかり見すぎないように)頑張ろう!