├出会い・想い・学び

割とネガティブだけど幸せに生きたいわたしが、ポジティブ心理学を学んでみた!

 
昨日、ポジティブサイコロジースクール代表の久世先生が講師を務める、ポジティブ心理学1日入門講座に参加しました:)
 
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(写真:講座でいただいた「感情カード」)
 
ポジティブ心理学、と聞くと(なんか胡散臭いな)と思う人もいるかもしれませんが、当時全米心理学会会長のマーティン・セリグマン博士が創始した、21世紀の心理学の潮流とも言える新分野なのだそうです。
 
従来の心理学は、うつ病やPTSD、統合失調症などが主なテーマで、「マイナス5→0に回復」することを目指したものだったのに対し、ポジティブ心理学は幸福度、卓越性、最適機能などが研究対象で、「0からプラス5~10へ高める」もの。
 
簡単に言うと、問題を直すことよりも、強みを形成することを重視する心理学で、セリグマン教授と共同研究をしてきたクリストファー・ピーターソン博士は「ポジティブ心理学とは、人生を最も生きる価値あるものにするのは何かに関しての科学的な研究である」と説明しています。
 

わたしがポジティブ心理学に関心を持った背景

わたしはこれまで、赤十字での職務(ユース教育)やヨーク大学修士課程での研究(シティズンシップ教育)を通じて、「社会参加を促す(教育的)アプローチ」というテーマに向き合ってきました。
 
もちろん、そのような外側からの働き方も重要なのですが、次第に「自分で自分を認める(≒自己肯定)、自信を持つためのエンパワーメント」がベースにあるべきだとわたしなりに考えるようになり、「社会」だけでなく「個」への関心が高まってきました。そこで、ナラティブアプローチ、ストーリーテリングの可能性に注目してShare Your Storyというワークショップを始めたり、ポジティブ心理学について学び始めたりした・・・というわけです。
 
久世先生いわく、「ポジティブ心理学が1冊でわかる本」の著者であるイリーナ・ボニウェル教授はシティズンシップ教育の中でレジリエンスを教えているとのことなので、わたしがユース教育→シティズンシップ教育を経てポジティブ心理学に注目しているのは、あながち見当違いでもないのかも!と思っています。
 

ポジティブ心理学1日入門講座のトピック

有料講座だったので、詳しい内容まではここに記載しない方が良いのかな、と思いますが、約7時間の講座で学んだトピックは下記のとおりです!(以下、講座の案内ページより抜粋)
 
・ポジティブ心理学を使ったアイスブレイク
・ポジティブ心理学とは?
・ポジティブ心理学の4人の創始者たち
・最新のポジティブ心理学研究の動向
 
・幸福度を高める3つの生き方とは?
・ポジティブな感情とネガティブな感情の違い
・不安・怖れ・疲労感の感情に対処するには?
・充実した人生・キャリアの形成
 
・フロー体験とは?
・仕事でフローを体験するためのコーチングの実践
・有意義な人生、意義ある仕事の定義とは?
・自分の強みを把握する演習
・自分の理想像を知るための5分間の対話
・強みにもとづいたミッション・ステートメント
・講義の振り返りと受講者同士のネットワーク
 
講義と個人ワーク、グループワークのバランスがちょうど良く、ポジティブ心理学の基本についてざっと学ぶことができました。
 
ポイントとして、幸福度を高めるためには3つの生き方があり、それは
● 充実的な生き方をする:何かに無我夢中になるフロー体験の頻度を高める
● 快い生き方をする:快い感覚+快い感情(ポジティブ感情)を高める
● 有意義な生き方をする:自分が信じる自分より偉大な何かに、自分の強みを使って仕える
だそうです。
 
特に最近のわたしは、「自分のできないこと、足りないこと」に目を向けて悩みがちだったので、「自分を特徴づける強みを新しいことに活かす」というポジティブ心理学の考え方は、取り入れたいなと感じました。
 
ちなみに、ペアワークを通じて抽出したわたしの強みは・・・
 
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(写真:イリーナ・ボニウェル博士の強みカード(Strengths Cards))
 
勤勉/学習/改善/好奇心/モチベーション/適応性 でした。
 
「手に入れたい強み」ではなく「すでに自分が持っている強み」を自覚し、それらを向上し行動に活かすにはどうすれば良いか?を考える、ことに焦点を当てる、というのがポジティブ心理学の大きな特徴だと感じました。
 

ポジティブ心理学の基本を学んでみて、感じたこと

割とネガティブな思考パターンに陥りがちなわたしですが、今回の入門講座に参加してみて、ポジティブ心理学は、無理やりネガティブ→ポジティブ思考に切替させるものではなく、あくまでもポジティブな要素(もともと自分が持っている強みなど)をさらに伸ばし、幸せに生きるためにはどうしたらいいか?を研究するものであること。つまり、「ネガティブ思考を真っ向から否定するためのものではない」ということを知れたのが大きな収穫でした。
 
世間で良く言われる「どんなときでもポジティブシンキング!!」みたいな考え方はいまいち自分に合ってないなぁ、と思っていましたが、「ポジティブな感情に目を向け、少しずつ増幅させ、長く維持させることでネガティブ感情を中和させる」という姿勢は割と腑に落ちました。
 
(ネガティブな感情に捉われがちなわたしが、それも何とかやって来られたのは、ポジティブな感情に対する感度も高いからかもしれないと気付きました。今後の課題は、ネガティブ感情よりもポジティブ感情をより養うことですね・・・)
 
また、幸福度を高める3つの道のうち「フロー体験」をするためには、①明確な目標、②挑戦と能力のバランス、③迅速で具体的なフィードバックという前提条件が必要だと学んだのですが、そもそも安心してフロー状態に入るための環境(周りとの関係性や、労働環境)も大事なのでは、と感じました。逆に、この3条件が満たされないときには(幸福度を高めたいと考えるのであれば)自分の身を置く場所を変えるのも一つの手なのかな、と。
 

参考書籍・動画

ポジティブ心理学について、学んでみたいな~という方のために、講座の最後にご紹介いただいたリンクをここで共有しておきます!いずれも、久世先生が代表を務めるポジティブサイコロジースクールのサイト内ページです。ご参考まで★
 
● ポジティブ心理学 本の書評と紹介|ポジティブ サイコロジー スクール
● 「TED」を観て幸福優位になろう! ポジティブ心理学者のTEDトーク7選 | マーティン・セリグマン教授「ポジティブ心理学」
 
ひさしぶりに1日かけてがっつり!学ぶ講座に参加してみて、やはり自分の関心に合った新しいことを学び続けることは良い刺激になると感じました。また何かインプットする機会があれば、ブログに書きたいと思います:)
 

ストーリーテリングと対話のワークショップ「Share Your Story」を毎月主宰します!

 
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Image via southernweddings.com
 
2016年2月から、「等身大のストーリーが、一歩を踏み出すチカラになる」をコンセプトにしたワークショップ「Share Your Story(シェア・ユア・ストーリー)」を毎月主宰します。
 
人はだれしも、その人にしか語れないストーリーを持っています。自分では「取るに足らない話」と思っていたとしても、それをシェアすることで、聴き手が大きな学びを得られたり、勇気づけられたりすることがあります。そして、そのストーリーから得た気付きを、今度は参加者同士でシェアすることで、共につながり、一歩踏み出すきっかけが生まれるかもしれません。
 
世紀の大発明をした!とか、前人未到の大記録を打ち立てた!といった話ではなくとも、一人ひとりの持つ等身大のストーリーには小さな変化を起こす力があります。それを丁寧に掬い取り、対話する場をつくり、ポジティブでゆるやかなつながりを紡いでいきたい、という想いでShare Your Storyをスタートさせました♪
 

「エンパワーメント」ってなんだろう?

 
わたしは、学生時代いわゆる「国際協力」に強い関心があり、国際NGOのユースメンバーとして活動したり、旧ユーゴスラビアの難民キャンプでボランティアしたり・・・と活動をしていましたが、「自分がどんなに意義のあることだと思っていても、それをただ熱く語るだけでは他者の共感は得られない」ということを学びました。
 
大学卒業後に入社した非営利組織では、青少年教育やボランティア研修のファシリテーションを担当していました。社会問題、国際課題の解決に貢献したい!という熱意を持った高校生や大学生をサポートする仕事は、彼らの成長が目に見えるのでやりがいはありましたが、”非日常的な”研修プログラムのあと、”日常”に戻ったあとも行動を継続することはなかなか難しいということも感じていました。
 
「何か行動を起こしたい」という思いはあっても、”社会”や”世界”が抱える問題はあまりに大きすぎて、国連職員にでもならないとその解決に貢献できないのではないかと無力感を持ってしまったり(それでも内定は取らないといけないから就職活動を始めて、途中で自分を見失ってしまったり)。「自らアクションを起こせるように、その人をエンパワーメント(empowerment=力づけ)すること」のやりがいと難しさを、仕事を通じて痛感する日々。
 
そのうちに、「一部のエリート層だけが頑張る国際協力や、寄付やボランティアのような社会貢献活動とは違う、ごく普通の私たちが日常生活の中で取り組めるソーシャルアクションのあり方を考えたい」という思いが大きくなり、本業の傍らエシカルWebマガジンの運営もするようになりました。「かわいそう」ではなく「かわいい」という切り口で、おしゃれが好きな20-30代女性の心に響く情報発信を―という軸が明確だったことと、当時少しずつ「エシカル」という言葉の認知度が高まっていたことから、学生時代の「国際協力」よりもはるかに共感を得られているという手ごたえがありました。
 
一方で、「エシカル」や「ソーシャルグッド」という言葉”だけ”を強調してしまうと、それらが特別なものとしてカテゴライズされてしまったり、購買行動そのものが目的化してしまいかねない・・・という側面もあるな、ということも感じていました。
 
「わたし」なりの価値観や判断基準がないと、「エシカルと謳われているから」という理由だけで「いいもの」と思ってしまうかもしれない。逆に、その「いいもの」を選ばないことを、後ろめたく感じることもあるかもしれない。つまり、結局のところ「わたしのエシカル哲学」がないと、ソーシャルアクションとして持続性がないのではないか?と考えるようになったのでした。
 
このように、学生時代の国際協力活動、卒業後の青少年育成の仕事、そしてエシカルWebマガジン運営という個人活動を通じて、「『できる人はできる』”社会貢献”ではなく、一般市民のそれぞれの立ち位置を出発点にした”社会参加”や”社会変革”には、どのようなエンパワーメントが必要なのだろう?」という自分の問題意識・テーマが明確になっていきました。
 
さまざまなセミナーや研修に参加したり、ヒントになるそうな書籍を読んだりして勉強していくうちに、市民の積極的な社会参加を促す「シティズンシップ教育」というものを知りました。きちんと体系的・学術的に研究したいと思ったため、大好きだった職場を辞めてイギリスのヨーク大学修士課程に留学し、シティズンシップ教育やアクティブ・ラーニングについて研究しました。
帰国後は、地域活動や社会起業を支援する民間企業に転職をし、ワークショップの企画・運営などを担当しています。
 

「わたし(I)」を主語に語ること

ここまで研究や実践を重ねてきたなかで、そもそも「社会参加」のベースとして必要だとわたしが感じているのは、
 
● 「自分はかけがいのないユニークな存在だ」という自己受容・自己肯定意識
● 「自分にも社会に参加する・より良くするために行動する権利がある」という市民としての権利意識
 
です。そういった意識を持つための第一歩として、わたしがこれから広く伝えていきたいなと思うのは、
 
● 「社会」や「世界」の前に、「わたし(I)」を主語にした哲学、ミッションを語れること
 (世の中的に~すべき(should)ではなく、わたしが~したい(like, want)という価値観にまずは自分で気付くこと)
の大切さです。ここで言う「語れる」とは、自分でミッションを自覚していて、かつ、それを聴いてもらえる安全な環境がある、という意味です。
 
また、「わたし」が不在のまま「社会変革」を訴えても、最初は正義感や責任感に突き動かされて動けるけれど、決して持続はしないし、他者の共感を得るのは難しい(結果的に、根本的な変化は起こせない)。
 
これまでわたしは、「社会参加や社会変革を促すための、外側からのエンパワーメント」という視点で考えていました。
でも今は、
「社会との繋がりの中で培われた自分の価値に気付くための、内側からのエンパワーメント」に関心を持っています。特に、次のようなアプローチに注目して学んでいるところです。
 
● ナラティブ・アプローチ:自分の人生を丁寧に振り返り、過去の経験や価値観に意味づけをしていく。
● アサーティブ・コミュニケーション:相手のことも尊重したうえで、自分の思いや問題意識を伝える。
● 対話的アプローチ:口にした想いを、安全な環境での対話を通じて受け止め合い、共感を分かち合う。
 
そこで、これを実践するわたしなりの一つの試みとして、
 
● 次のステージに進もうとしている人と向き合い、ライフストーリーの編集・意味づけをする
● ゲストスピーカーに、等身大のストーリーを話してもらう(ストーリーテリング)
● ゲストのストーリーを元に設定したテーマに沿って、参加者同士でストーリーを語り合う
 
という個人セッションと、シンプルな少人数制ワークショップを始めることにしました。
 

ライフストーリーの編集から対話まで

 
このShare Your Storyの取り組みを通じて、次の3つの場面で「エンパワーメント」というテーマに向き合いたいな、と思っています。
 
① 主宰者(わたし)⇔ ゲストスピーカー「対話を通じて思いを整理する」
Share Your Storyの特徴は、「すでに成功した有名人」ではなく、「試行錯誤しながら自分の道を見つけようとしている、身近な人」をゲストスピーカーとして呼ぶこと。そのため、わたしからお声掛けする段階では「自分の経験はとるに足らない(人前で語るほどでもない)」と思っている人が多いです。
 
でも、「一人ひとり素敵なストーリーや想いを持っているのに、それを発信しないのはもったいない!」とわたしは思うのです。だからこそ、まずわたしがゲストスピーカーの話を1対1の個人セッションでじっくり聴き、その思いを「人に伝わる」形で整理するお手伝いをしています(わたしはこれを、「ライフストーリーの編集」と言っています)。
 
自分のストーリー(人生)の”意味づけ”ができると、自分のミッションや大切にしてきた(したい)価値観に気付くことができます。「忘れていたけれど、あの経験が自分の原点だ!」と自分の過去を新しい視点で振り返ることができたり、「そうだ、わたしはこういうことがしたかったんだ!」とポジティブに未来を描けるエネルギーが湧いてくる。これは、聴き手のわたしが「与える」ものではなく、その人の「内側からのエンパワーメント」です。
 
わたし自身、小さいころから何をするにも人よりワンテンポ遅かったり(笑)、これといった取柄もなくずっと自信が持てずにいましたが(今でも、根はネガティブな方です・・・)、何か問題意識が芽生えるごとに自分の人生を振り返ったり、ありがたいことにインタビューや講演などで自分の想いや活動について伝える機会が増えたりしたことで、少しずつですが次のステップを見出すことができてきた、と感じています。わたしにとって、ライフストーリーを何度も振り返り、そのたびに編集していく、という作業はとても有効だったようです。
 
② ゲストスピーカー ⇔ 参加者「等身大のストーリーを語る」
主宰者であるわたしとの1対1の対話を通じて、ある程度自分の思いが整理されたところで、あらためて「参加者の皆さんに問いかけたいこと/伝えたいメッセージ」をゲストの方自身に考えてもらい、相談に乗りながら当日のプレゼン内容を作っていきます。
 
その時にお伝えしているのが、「どこかで聞いたような綺麗なメッセージよりも、うまくまとまっていなくてもいいから等身大の言葉で話してください」ということです。”自分とは別の世界に住むスゴイ人”の話からも刺激は受けられるけれど、「それならわたしもできるかも」と一歩を踏み出すきっかけをつくるには、”自分と同じような課題を抱えていて、それを乗り越えるために試行錯誤している(実際に動いている)身近な人”のストーリーを共有することが有効だとわたしは思うからです。また、参加者の方々からのフィードバックによって、ゲストスピーカーの方も「自分のストーリーのこういう部分が共感を呼ぶんだな」ということに気付くことが多いようです:)
 
自分から積極的に「わたしの話を聞いて!」と講演会などの機会をセッティングするのはハードルが高いと思うので、「ゲストスピーカーとして呼ばれたから」ということを”言い訳”として、今後の活動の足掛かりにしてもらえたらいいなとわたしは考えています。
 
③ 参加者 ⇔ 参加者「異なる他者との対話から気付きを得る」
Share Your Storyは、「講演会」ではありません。あくまでも、ゲストスピーカーが提供してくれる思いやエピソードにもとづいて、参加者同士で気付きを共有し、「対話」を通じてそれぞれのストーリーを語り合う場です。
 
まずゲストスピーカーのお話を聴いて、共感したこと・驚いたこと・疑問に思ったことを共有すると、対象が同じ話でも人によって感じることが違うことに気付きます。それを理解したうえで、今度はテーマに沿った参加者一人ひとりのストーリーを語り合うことで、お互いの価値観や視点の違いを楽しみながら対話することができると考えています。
 
普段の生活では、学校や職場など、価値観や状況が似ている人と話すことは多いかもしれません。Share Your Storyのワークショップでは、世代もジェンダーもバックグラウンドも異なる参加者同士が少人数で対話することで、いつもとは違う気付きをそれぞれが持ち帰れるよう、ファシリテーション含め、場の設計をしています。

毎月開催。ぜひご参加ください!

・・・と、久々に新しい取り組みを始めるということで、長々と書いてしまいました!
 
こんな思いのもと、毎月Share Your Storyのワークショップを開催していく予定ですので、ぜひ遊びに来ていただけたらうれしいです。
Peatixのグループページ(http://peatix.com/group/33381)に参加してもらえれば、イベント開催情報が更新されると通知を受けられるので、ご興味のある方はぜひ:)
 
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(写真:Share Your Story #1の対話風景)
 
ちなみに現時点で2~4月の日程が決まっていますので、ご都合つく方はお申込みをお願いします♪
 
#1「世界のどこでも自分らしく生きる」(2/21開催)http://peatix.com/event/148450
 
#2「環境の変化をポジティブに捉える」(3/6開催)http://peatix.com/event/149385
 
#3「出会いを活かして夢に近付く(仮)」(4/2開催)http://peatix.com/event/155746
 
イベントレポートはブログにアップしていきますので、お楽しみに!
 

2015年:住む国も仕事も恋人も変わった怒涛の一年でした!

 
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Image via wallpapersrang.com
 
早いもので、年末ですね!
わたしは本日12月30日に(一応)仕事納めを迎えました。お正月三ヶ日はゆっくり過ごしたいな〜。
 
さて、今年は本当に本当にいろいろあった年で(去年も同じこと言ってたかな?w)、特に後半3ヶ月は、タイトルにあるようにジェットコースターのようなめまぐるしさでした。来年は、もう少し平穏な日々をお願いいたします>神さま
 
***
 
1〜9月は、昨年7月から引き続き、イギリス・ヨーク大学修士課程に在籍。8月に提出した修士論文が優秀論文に選ばれ、11月に無事、シティズンシップ教育の修士号を取得することができました。
 
☆留学中のブログ記事には、「イギリス大学院留学」のタグをつけてあります!
 
本題。帰国後が怒涛でした。
 
まず9月中旬に、イギリス、スペイン、カタールに住む友人を訪ねながら日本に帰国して、そのあとすぐ、9年間お付き合いしていた人とお別れしました(詳細割愛~!w)。
 
そんなわけで9月後半は、泣いたり怒ったり飲んだり騒いだり踏んだり蹴ったりで忙しかったんですけれども、(LINEやら電話やら飲み会やらドライブやらに付き合ってくれた友人たちに感謝感謝感謝)
 
10月から参画する新しい職場がすでに決まっていたので(まだイギリスで修士論文を書いていた7月にスカイプ面接をし、入社することになりました)、心機一転!!という感じで新しい生活がスタート。
 
(あ。同時期に今のパートナーと出会い、楽しく穏やかに過ごしています^^
恋はタイミング・フィーリング・ハプニングってほんとだ!人生、いつが何があるかわからない!笑)

 
また、会社の仕事とは別に、大学でのゲスト講義や各種イベント登壇など、個人でのお仕事も積極的にさせていただいています。来年は、こちらの幅も増やしていきたいと思っているので(ワークショップ企画も再開します)、何か機会があればぜひお声掛けください!現状、会社員だけど週末フリーランス、のような感じです。
 
☆これまでの主な活動実績はこちらです。
 
***
 
「実央、帰国してから何してるの?」と友人たちからよく聞かれるのですが、こんな感じで本当にめまぐるしい生活を送っていました(特に後半3ヶ月が変化に富みすぎていたので、イギリスでの9ヶ月の記憶が薄れそうになるw)。
 
来年はもう少し、(プライベートは)平穏でありますようにと願いつつ、お仕事では新しいものをどんどん生み出したいと思っています。「いずれは自分の名前で仕事できるようになる」という目標に向けて、新しい働き方を試していけたら。2016年、皆さんにとっても笑顔と希望あふれる一年となりますように♥
 

【2015/10/08】法政大学 経営学部 長岡ゼミでゲスト講師を務めました

 
先月の東大ハラケンゼミに続き、法政大学 経営学部 長岡ゼミにもゲスト講師としてお呼びいただきました^^
長岡ゼミは「”ソーシャルデザイン”をベースに各自がもつ問題意識を見つける&深めていくゼミ」だそう。
リンク:長岡研究室ウェブサイト
 
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最初は、声を掛けてくれた学生さんから「シティズンシップ教育について聞きたい!」というリクエストをもらっていたのですが、事前打ち合わせの段階で、ゼミ生の興味・関心が結構幅広いと聞いたので、
 
“国連職員を目指していたわたしが、なぜ「まちづくり」「対話」に携わるのか?”
という、よくある新書みたいな(笑)タイトルで、ここ10年間(18歳~もうすぐ28歳)で移り変わってきたわたしの問題意識や選択について40分ほどお話させていただくことに。
 
ちょうど、前職を退職→イギリス大学院留学→転職 のタイミングで(プライベートのごたつきもあり笑)、人生の第二ステージが始まったなぁという感じがしている今日この頃だったので、わたし自身にとっても考えを整理する良い機会となりました。
 
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♥カトリックの中学・高校に通っていたわたしの「途上国支援に携わりたい」と漠然とした憧れ。
 
♥セルビアの難民キャンプでボランティアをし、抱いた無力感と不信感。
 
♥国際NGOのユースボランティアとして活動する中でふくらんできた「社会貢献」「国際協力」への違和感。
 
♥運命的に出会ったソーシャルベンチャーのインターンをクビになった苦い経験。
 
♥非営利組織の経営を内側から学びたい、と就職した赤十字でのやりがいとジレンマ。
 
♥青少年対象のグローバル教育プログラムを担当していて感じた「エンパワーメント」の難しさ。
 
♥周りを巻き込むフックを模索し、「かわいい×ソーシャルアクション」というテーマで始めたエシカルWebマガジン。
 
♥行動そのものが目的化してしまいかねない、「エシカル」「ソーシャルグッド」の落とし穴。
 
♥本業×マイプロジェクト、というパラレルキャリアの始まり。
 
♥働きながら勉強を続ける中で出会った、イギリスのシティズンシップ教育。
 
♥「社会貢献」、「ソーシャルアクション」を経てわかった、「市民の社会参加」の意義と課題。
 
♥「地域コミュニティでの対話を通じて、いきいきと社会参加できる人を増やしたい」と考えるようになったわたしが、導かれるようにしてジョインした新しいお仕事。
 
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と、いろいろ悩んで、行動して、気付きを得て、また違うもやもやが生まれて、新たなチャレンジをして・・・あちこち動き回ってたまに人生の迷子(笑)になるわたしが、いま、ここにいる理由。みたいなものをざーっとお話しました。
(このどれかの要素が、ゼミ生の皆さんの心に引っかかるかもしれないなぁと思い!)
 
わたしの話だけするのも面白くないので、最後に(あまり時間を取れなかったけれど)、「過去に、強い想い(憧れややる気、問題意識)があったけれど、期待どおりにならなかった経験はありますか?そのあと、どんな行動を取りましたか?」というテーマで、3人1組で経験をシェアしてもらうことに。ワークショップ慣れしてしまっている?ゼミだったので、シンプルにお互いの話をしてもらいました。
 
よくある就職試験の面接みたいに「困難な経験をどう乗り越えましたか?」みたいな武勇伝ではなく、「もやもやとしてしまった経験」について語る、という場があってもいいのかなぁと。わたしも、うまく乗り越えられなくて、見なかったふりをしたり、逃げたり、信頼を失ったり、正当化したり・・・ということはたくさんあったので。
 
何か選択をした時点では「正解」だと思えなくても、そのあとの行動の積み重ねで「結果オーライ」になればいい!
(そんなことを、以前ブログに書いて、今でもよく読まれているみたいです→「正しい道を選ぶのではなく、選んだ道を正解にしていくこと 」
 
最後にいくつか感想を聞いてみたところ、
 
「人によって、もやもや→行動、というパターンの人もいるけれど、自分はまず何も考えずに行動→理想と現実のギャップでもやもや、ということが多い。行動パターンは人によって違うんだな」
という気付きや、
 
「世間では、成功体験ばかりよく取り上げられるけれど、本当はそれ以上に失敗だってあるはず。もっとそういうのがシェアされてもいいのでは」
というコメントや、
 
「好きなことで一番になれなくて、一度きっぱり諦めようと思った。でもできなかった。関わり続けていたら、今まで見えてこなかった道が見えてきた」
という経験がシェアされて、興味深かったです。話してくれて、どうもありがとう。
 
長岡ゼミは、共通のハッシュタグで考えをツイートする、というのがお決まりのようで、今回のゼミに関する感想も「#melc2015」というタグで共有されています^^その一部を貼り付けておきますね。
 


 
長岡先生からは、「プライベート」と「パブリック」のバランスが大切だね、というコメントをいただいて、そのテーマに関心をもってツイートしてくれたゼミ生の方も多かったです!
 


 
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とっても自由にお話しさせていただいて、長岡先生のコメントやゼミ生の皆さんの素直なリアクションから、いろいろ刺激を受けました。呼んでくださってありがとうございました~!
 

6年ぶりの再会、スペインへ♥世界は広い。でも意外と近い。

 
イギリスでの修士課程を終えて、旅行しながら日本へ向かっています♪
 
わたしは大学4年生の夏休み(2009年)、スターアライアンスの世界一周航空券を利用してバックパッカー旅行をしていたのですが、その時に出会った友人たちと6年ぶりに再会することができました!
 
当時、デンマーク・コペンハーゲンで同じ宿に泊まっていたサニータ(イギリス・ロンドン在住)にはすでに昨年のクリスマス休暇に再会して、今回また2泊させてもらいました。
 
そのあとはロンドンからスペイン・バレンシア空港へ飛び、6年前スイス・ジュネーヴのユースホステルで一緒だったアナ&モニカ(スペイン・カステリョン在住)のもとへ!!
 
▼当時の写真。懐かしい~
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空港まで、仕事を終えたモニカが車で迎えに来てくれました(Easy Jetが2時間半遅延し、到着が夜11時になってしまって申し訳なかった・・・!)。
 
Facebookでずっと連絡は取り合っていたけれど、直接会うのは6年ぶりだったので、本当にドキドキした!空港で「やっと会えたね~~~!!!」と大喜び。
 
モニカの車でアナの自宅へ。実はアナ、わたしは直前に知らされたのだけど、現在妊娠7ヶ月。そんな大変な時に(6年前に一度会ったきりのわたしを)泊めてくれるなんて、本当にいい人・・・。「まだ普通に仕事もしてるし、大丈夫だよ~」と言ってくれました。スコットランド人のパートナー・イアンのことは以前から聞いていたので、だいぶ大きくなってきたお腹を抱えて幸せそうなアナを見て、とてもうれしくなりました。結婚制度のしがらみが嫌だから、籍は特に入れるつもりない、というのが彼女らしいな。
 
アナもモニカも、スペインの公立学校の教師をしていて、6年前に出会った時は中学校で働いていると言っていたけれど、今は成人向けの専門学校が職場だそう。アナはカタルーニャ語、モニカは英語を教えています。
 
「ジュネーヴのユースホステルでMioと出会ったときは、2人ともパートナーと破局したばかりでズタボロだったから、よし旅に出よう!ってことになった時だったんだよ(笑)」と。デンマークで出会ったサニータもちょっとワケあり?だったし、旅に出る理由ってほんと人それぞれなんだな~(当時のわたしは、「学生のうちに世界一周したい!」っていうだけの理由でした・・・)。
 
そう言えば、「あの時、わたしたちの部屋にいびきのひどい女の子いたよね?!」という笑い話に。いた、いた!6年前のことでも意外と覚えているものです(特にどうでもいいことが記憶に残っていたりする笑)。
 
アナもモニカも学校の先生で、まとまった夏期休暇が取れるので、世界中いろんな国を旅しています。そのせいか、2人ともオープンマインドで自立していて。わたしよりもちょうど一回り年上で、頼れるお姉さんです。英語も不自由なく話せるので、一緒にいてとても楽。
 
平日は働いている2人なので、金曜日の夜~日曜日の朝までという短い間しか一緒にいられなかったけれど、貴重な週末全部を使ってペニスコラとバレンシアに連れて行ってくれました!
 
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わたしが初めて海外に行ったのは20歳になったばかりの春でした。英語も大して話せず、日本から出たことがなかった10代の時は「海外」なんてとても遠くて。一度さよならを言ったら、もう本当に会えない気がしたから、すごく悲しかった。
 
でも、27歳になった今、「じゃあまた、世界のどこかで会おうね!」と前向きな気持ちでお別れのハグができるようになりました。「世界は広いけど、意外と近い」という実感を持てる時代、環境に生きていることが本当に幸せだな、とあらためて。
 
まだまだ他にも、会いに行きたい友人が世界中にいるし、逆に彼らが日本にいるわたしを訪ねてくるときには温かく迎えられるような環境を整えておきたいなぁ。だって、アナの家がすごく素敵で居心地良くて!出産後、子ども部屋として使う予定の部屋が一つ空いていたので、そこを3日間のびのび使わせてくれました。「Mio、タイミング良かったね~!」って(笑)。
 
さて、今日はカステリョンからバルセロナに電車(Euromed、電源もあって快適だった!)で移動し、ユースホステルに3泊します。今回は、どんなルームメイトに出会えるかな?引き続き、日本に戻るまでの旅を楽しみます!
 
帰国まであとちょうど一週間です(待ち遠しいような、まだ帰りたくないような・・・)
 

さよならヨーク!帰国までの寄り道ルート☆

 
修士論文を提出し終えたあとは、この1年間でお世話になった方々にお礼を言うため、毎日あちこち訪ねてまわっていました!
(むしろ、それをするために早めに論文を出そう!と決めていました)
 
▼昨年の夏に受けていた、プリセッショナルコースのチューター、エリー。
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▼ヨークに来て以来ずーっとお世話になっていた、グローバル教育の大先輩・マーゴ。
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▼修士課程、特に修士論文執筆の面倒を見てくださった、指導教官のクリス。
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▼シティズンシップ教育の教授、イアン。彼のもとで研究がしたくて、わたしはヨークを選びました!
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▼昨年夏、わたしが大泣きして困らせた(参考記事)ジャッキー。成長した姿を見せられたかな?^^
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▼5ヶ月間、インターンでお世話になったグローバル教育センターのロジーナとJZ。
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▼そしてヨーク最終日のディナーは、一番の仲良しDream Team(自称)のメンバーと。
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左からジュリアナ(@ブラジル)、マリナ(@モンテネグロ)、わたし、フェデリカ(@イタリア)。
この3人に出会ってから、わたしの生活は楽しいものに変わりました!本当に感謝しています。
別れが辛すぎて、帰りのバスでみんなで泣いたけれど、2018年にロシア・サンペクトブルグで会おうっていうことで一応落ち着きました(笑)その前に、来年の卒業式で帰って来られたらいいな!
 
ほかにも、たーーーーくさんお世話になった方々がいて、出国前に全員に会えなかったり写真を撮れなかったりで残念なのですが、「どうしても直接会ってお礼が言いたい!!」と思っていた方々にはお会いすることができたので、悔いなしです。
 
いつも当然のようにしていたお別れのハグ、これで本当に最後かと思うといろんな想いがこみあげてきて毎回泣きそうに。でも、きっとまた近い将来会えると信じています!(;_;)
 
**********
 
さて、いよいよ9月2日にヨークを出るのですが、
まっすぐ日本には帰りません!
 
▼おそらくパソコンじゃないと表示できないけど、マイマップ作ってみた♥

 
9月2日~4日:ロンドン在住の友人宅(クリスマス休暇中も泊めてもらいました!)で2泊3日。中学・高校時代の友人と、前職の後輩にも会う予定♪
 
9月4日~7日:スペイン・カステリョン在住の友人宅で3泊4日。6年前、世界一周していたときにスイスで出会った友達2人と再会するんです!!楽しみ!!
 
9月7日~10日:スペイン・バルセロナに1人で3泊4日。ユースホステルに泊まるの6年ぶりだ~。ガウディ建築やフラメンコ鑑賞を楽しむ予定です。
 
9月11日~13日:カタール・ドーハ在住の友人宅で2泊3日。大学時代の友だち(日本人)が現地で働いているのです。前回いつ会ったかお互い思い出せないぐらい久しぶりだからうれしい♥
 
9月14日:成田空港着。2週間後には日本にいるなんて、まだ実感わかない・・・
 
と、こんな感じです♪第二の故郷(と、すでに思っている笑)ヨークを離れるのは寂しくて、街を歩くだけでセンチメンタルな気分になってしまう今日この頃ですが、日本に帰るまでの旅行で友人たちと再会できるのはかなりワクワク。
 
最後まで安全第一で楽しみたいと思います~!