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「戦後70年」ポリタスの特集記事/「対話の場づくり」の必要性

 
津田大介さんが編集長を務めるウェブメディア「ポリタス」が、特集「戦後70年――私からあなたへ、これからの日本へ」を展開しています。下の写真は、特集ページのスクリーンショット。

 
その特集のコンセプトは、「今年の8月15日に国民と世界に向けてスピーチをするとしたら、あなたはどんなスピーチをしますか?」というもの。「いまこの戦後70年という節目の夏に、多様な文化・歴史的素養を持つそれぞれの論者による未来志向のスピーチを集め、それを一覧して読者に提示したい」(抜粋:ポリタス特集「戦後70年――私からあなたへ、これからの日本へ」を開始します)という言葉のとおり、同じテーマに対して様々な視点で書かれた寄稿記事が淡々とアップされていて、どれも分量的にも読みやすく、いろんなことを考えさせられます。
 
その中から、いくつか印象に残った部分を(自分があとで読み返すためにも)抜粋してまとめてみます。
 

昨日まで私は日本国の首相でしたが、今日はもう首相ではありません。と言っても辞任したわけではなくて、暗殺されたんです。で、今日は首相ではなく死人として、もとい詩人として、じゃなかった私人として一言申し上げます。

▲元記事:死して首相は愚痴を残す(谷川俊太郎)
 
※ これは印象に残った箇所というか、書き出しの部分なのですが。詩人の谷川俊太郎さん、さらっとした文体だけど、想像力がかき立てられる(ツイッターでも、いろんな解釈が飛び交ってしました)さすがのスピーチです。
 

こうした世論の力を有効に使って核保有国を動かすための大切な柱は、「法の支配」「話し合いによる問題解決」、そして「科学の力」です。昨年から今年にかけて起きた世界の重要な動きはこの線に沿っています。(中略)残念ながら日本政府は、こうした世界の動きを感知できず、アメリカの顔色だけを窺っています。(中略)現在の日本の状況は、周回遅れという点では大日本帝国の二の舞としか思えません。

▲元記事:未来を先取りして今を変えよう――被爆70周年に考える(秋葉忠利)
 

君たちには、考える頭があります。その考えを伝える言葉があります。だから、いま目の前にあるぶつかり合いを、暴力ではなく、話し合いによって解決することができるのです。場合によっては、2人の思いが完全に満たされる解決策は見つからないかもしれません。きっと、そういう場面のほうが多いことでしょう。ならば、おたがいが少しずつ我慢したり、譲り合ったりするしかない。それぞれ、何を我慢できるのか、どこまで譲れるのか。それをとことん話し合ってほしいのです。

▲元記事:息子たちへ(乙武洋匡)
 

私は日本に生まれ、フランスの学校で育ち、アメリカの大学に学び、いままた日本で仕事をしながら生活しています。私は日本という国を愛していますが、それは国家を愛するということとは意味が違います。(中略)私にとって国とは、その場所に住んでいてその顔を思い浮かべることのできる個々の友人や家族に加え、そこに根付く文化の総体を意味しています。そして、文化とは互いに融け合うものです。

他者を否定して内に閉じこもるのではなく、逆に肯定して自らのうちにしなやかに取り込むこと。業と見なすか、したたかさと見るかはさておき、この他者との差異を尊重し、敬意と謙譲を必然的に育む文化的な技術において世界に類を見ない歴史を持つことこそが、日本という「国」の構造的な美しさであり、偉大さなのではないでしょうか。

▲元記事:豊かで複雑で美しい「生命」のような国へ(ドミニク・チェン)
 

わたしは、それぞれの幸福を見つける力、そのイメージを自分の言葉で語る力、自分とは違う幸福の形を認める力を次の世代にあげたいし、自ら行使します。自分と違う生き方をする人間に、心配の衣を着せた呪いをかけるようなことがありふれ過ぎています。人並みはずれた才能か情熱を持った人間しかその呪いを覆せない世界なんて、絶対に間違っています。

▲元記事:この国を、複雑な幸福を守れる国にしたい(メレ山メレ子)
 

私たちが考えることをやめて、全てを権力に任せてしまったときに、静かに戦争が始まります。立派な意見が言えなくて、自分に自信が持てないかもしれません。それでも、自分の中にある「違和感」を無視せずに「私はこれはおかしいと思う」「私はこんな社会はいやだ」と、小さくてもそうやって声を上げること。これはとても大切なことです。(中略)マイノリティが生きやすい社会は、マジョリティも生きやすい社会です。

▲元記事:声を上げ続ける――レズビアンである私の視点(東小雪)
 

「戦後70年」という言葉のなかには、唯一日本人こそが歴史の主人公であるという傲慢さが無意識的に隠されています。それは周辺地域の困難な歴史を見えなくさせ、その言説化への抑圧に加担してしまうのです。こうした一元的な時間認識を相対化し、さまざまな戦後を思考することから、日本人は新しく歴史を認識しなければなりません。ひょっとしたら「戦後」なるものが存在しているのは日本だけかもしれないのです。韓国でも、パレスチナでも、チベットでも、存在しているのはただ「戦争中」だけかもしれないのですから。

▲元記事:「戦後70年」というものはない(四方田犬彦)
 

(植民地支配や侵略など)その責任の多くは「国」、つまり政府と軍部にあります。けれども、多くの国民が、その誤った国策を支持したり、協力したことから目を背けるわけにはいきません。そのような国民意識を育んだのは、教育とジャーナリズムだったと思います。
当時とは異なり、今は国民が主権者です。政府に国策を誤らせない責務が、国民にあります。教育やジャーナリズムの責務は、かつてより増していると言えるでしょう。

▲元記事:過ちを繰り返さないための、わたしたちの責務(江川紹子)
 
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などなど。どの意見が正しい、間違っている、ということではなく、様々な立場の人の意見を寄稿記事という形で読めるので、「こういう考え方はしたことなかったな」とか、「恥ずかしながらこれは知らなかったな」など、あれこれ考えを巡らせながら一つひとつの記事を読んでいます。これからも増えるのかな。
 
わたしはいま、イギリスにいて、日本のニュースをインターネット(新聞、ウェブメディア、SNSなど)を通じて追っているわけですが、特に安保関連法案に関する動きなどを見ていてここ最近感じるのは、「完全には理解できていない。でも、何か違和感を感じる。このままじゃいけないと思うけれど、具体的にどう行動していいかまではわからない」という人たちが多いんじゃないかということ。そういう状態でも、「確固たる自信がなくても、対話を通じて自分たちなりの答えを探れるような場所」が必要なんじゃないかということです。
 
たとえば連日話題になっている、安保関連法案反対デモ。わたし個人的には、デモは民主主義社会において、とても重要な市民行動だと思っています(やり方の良し悪しはあるかもしれませんが)。ただ、SNSのタイムラインを見たりしていると、実際にデモに参加している人、または支持している人の発言が、先ほど書いたような「何かしなきゃとは思うけれど、その”何か”がわからない」という人たちを、かえって萎縮させてしまっている(温度差を広げてしまっている)のではないか、という印象を抱くことがあるのです。興味、関心、違和感⇒デモなどの政治的行動、とすぐに移行できる人はそんなに多くないと思うし、その間をつなぐ「安心して不安や問題意識を共有し合える対話の場」が(安保関連法案だけに限らず)今の日本には圧倒的に足りないような気がしています。
 
そんな個人的な気持ちもあって、今回のポリタスの特集のように、様々な視点から一つのテーマを考えるきっかけになるような取り組みが、何かいいな、と思ったのでした。もし興味が湧いたら、読んでみてください。
 

【メモ】逆説の10カ条「それでも人を愛しなさい」

 
1968年、当時ハーバード大学の2年生だったケント・M・キースという青年が、高校の生徒会のリーダーたちを激励するために書いたという「逆説の10カ条(The Paradoxical Commandments)」(でも、長年マザー・テレサの言葉として広まっていたそう)。
さまざまな所で引用されている言葉ですが、最近ふと思い出すことがあったので、メモとして。
 
lovethemanyway
Photo from bryanhardwick.com
 
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1. 人は不合理で、わからず屋で、わがままな存在だ。それでもなお、人を愛しなさい。
(People are illogical, unreasonable, and self-centered. Love them anyway.)
 
2. 何か良いことをすれば、隠された利己的な動機があるはずだと人に責められるだろう。それでもなお、良いことをしなさい。
(If you do good, people will accuse you of selfish ulterior motives. Do good anyway.)
 
3. 成功すれば、うその友だちと本物の敵を得ることになる。それでもなお、成功しなさい。
(If you are successful, you will win false friends and true enemies. Succeed anyway.)
 
4. 今日の善行は明日になれば忘れられてしまうだろう。それでもなお、良いことをしなさい。
(The good you do today will be forgotten tomorrow. Do good anyway.)
 
5. 正直で率直なあり方はあなたを無防備にするだろう。それでもなお、正直で率直なあなたでいなさい。
(Honesty and frankness make you vulnerable. Be honest and frank anyway.)
 
6. 最大の考えをもった最も大きな男女は、最小の心をもった最も小さな男女によって撃ち落されるかもしれない。それでもなお、大きな考えをもちなさい。
(The biggest men and women with the biggest ideas can be shot down by the smallest men and women with the smallest minds. Think big anyway.)
 
7. 人は弱者をひいきにはするが、勝者の後にしかついていない。それでもなお、弱者のために戦いなさい。
(People favor underdogs but follow only top dogs. Fight for a few underdogs anyway.)
 
8. 何年もかけて築いたものが一夜にして崩れ去るかもしれない。それでもなお、築きあげなさい。
(What you spend years building may be destroyed overnight. Build anyway.)
 
9. 人が本当に助けを必要としていても、実際に助けの手を差し伸べると攻撃されるかもしれない。それでもなお、人を助けなさい。
(People really need help but may attack you if you do help them. Help people anyway.)
 
10. 世界のために最善を尽くしても、その見返りにひどい仕打ちを受けるかもしれない。それでもなお、世界のために最善を尽くしなさい。
(Give the world the best you have and you’ll get kicked in the teeth. Give the world the best you have anyway.)
 
原文:Anyway, The Paradoxical Commandments by Dr. Kent M. Keith
邦訳:Wikipedia
 
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この言葉を聞いて、若きリーダーたちは何を想ったのだろう?
わたしは、誰を、どんな言葉で、何に向かってエンパワーメントしていけるだろう?
 

「エシカルな選択ができない」という罪悪感

 
2年前(2013年)にバングラデシュ・ダッカ郊外の縫製工場崩落事故が起きた今日、4月25日はFashion Revolution Day(ファッション・レボリューション・デー)ということで、日本、イギリスを含む世界66ヶ国で、#whomademyclothes(わたしの服を作ったのは誰?)のハッシュタグを付けたSNSキャンペーンが展開中です。
 

ファッションレボリューションのきっかけとなった縫製工場の崩落事故は1,133人の犠牲者と2500人以上の負傷者を生み出した。その工場ではアメリカの小売大手ウォールマートやイギリス発のファストファッションブランドのプライマークなど大企業の製品も含めて生産されていたことが後に判明した。
 
労働者の多くは低賃金でほとんど休憩なしの長時間労働を強かれていたことも浮き彫りになりファッション業界のサプライチェーンにおける透明性が問われる事態となった。透明性はファッションレボューションが業界に訴えようとしているのものでもある。透明性が増すことによって、どこでどのように作られた原料からどの国の縫製工場で生産されどのような過程を経て販売されているのかが明らかになることが期待できる。

(抜粋:SNSでファッション業界のあり方問う ムーブメントは世界66カ国に | オルタナS

 
わたしが暮らしているイギリスは、「エシカル(※)先進国」と言われることも多いですが、いわゆる「ファストファッション」と言われるブランドも人気です。
 
エシカル(Ethical):直訳すると「倫理的な」という意味ですが、「環境や社会に配慮されている」姿勢や商品を表す言葉として使われています。
例)児童労働などの搾取がなく、生産者の安全な労働環境や人権を守ったうえで、正当な価格で取引されたフェアトレード商品など。
 
わたしは、Webマガジン「Huglobe!」などを通じてエシカルファッションについて積極的に発信してきた方だと思います。でも、貧乏留学生としてイギリスで生活する中で、なるべく価格の安いものを選ばざるを得ないこともあって、日本にいるとき以上にジレンマを抱えています。
 
whomademyclothes
Photo from spadesandsilk.com
 
大学生のとき、セルビアの難民キャンプや、子どもの権利を守るために活動する国際NGOでボランティアをしていたわたしは、いわゆる「国際協力」に燃えていました。だから、そういった活動に参加していない友人にも、自分が強い関心を持っている貧困や児童労働などの課題について話すことがありました。
 
でもそのときに、
「そんなこと言われたって、今の時点でわたしにはどうすることもできない。ボランティアする時間も、寄付するお金もない。でもその問題について少し知ってしまったがために、罪悪感だけ残るじゃない!
 
と言われ、ハッとさせられたことがありました。
 
「かわいそう」ではなく「かわいい!」というキーワードをフックに、普段の生活に結びついた「買い物」を通じてソーシャル・アクションを促すWebマガジンを作ろうと思ったのも、そういった経験があったからです。
 
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「社会的課題解決の一歩は、まずはその課題を知ること」
 
とは良く言いますが、知ってしまったがために、「それに対して何のアクションも起こさない自分」に気付いて、罪悪感が大きくなることもある。
 
わたしも、今それと同じ状況。ファストファッション産業の背景にある、労働搾取などの問題をある程度理解しているからこそ、経済的な理由から個人の生活を優先させざるを得ないとき、気持ちがズンと重くなる。
 
単価の安い食料(チョコレートやバナナ、紅茶など)はなるべくフェアトレード商品を買うようにしていますが、それすらも、「洋服はファストファッションブランドしか買えないけど、フェアトレードのものもちょこちょこ購入しているからOK」と自分を納得させるための行動に思えてきてしまったり。
 
今回のSNSハッシュタグキャンペーンも、同じような理由で、「エシカルな選択ができていないのに、こういう拡散キャンペーンだけ乗っかるのは気が引けるな・・・」という個人的なモヤモヤから、悩んだ結果、参加しませんでした。
 
ヨーロッパに比べると、まだまだ日本では、エシカルの市場規模が大きくないので、「簡単に買えないから仕方ない」という言い訳が通用するかもしれない。
 
でも、手軽にエシカルな商品を購入できるイギリスにいるからこそ、「選びたい」のに「選べない」というジレンマに悩まされる。
 
「知らない方が幸せ」だとは思いません。見て見ぬふりをするよりも、知ろうとする人生の方が豊かだと、個人的には思います。
 
でも、選択肢が多いがゆえに生まれてしまう苦しみもある。エシカルに限らず、さまざな場面で言えること。
 
このことについて、くるっと綺麗にまとまった結論は、書きません(書けません)。
ただ、Fashion Revolution Dayを機に、エシカルに対する現時点の自分の素直な気持ちを綴っておきたいなと思ったのでした。
 

結婚する友人に贈りたい♥英語のお祝い表現15

 
イギリスに来てから、もうすぐ9ヶ月。幸い、ホームシックにはかかっていませんが、「あぁー!一瞬で日本に帰れればいいのに!!」と悔しく思うことが一つだけ・・・それは、
 
「日本にいる友人の結婚式に出られない!!」
 
ということです。特に今年は、わたしの中学・高校時代の親友とも呼べる友人のうち2人の結婚式に出られることができなかったのが本当に悲しい(前からわかっていたものの、「一時帰国・・・できないよね・・・?涙」とあらためて連絡をくれて、本当に心苦しかった・・・)。同級生は今年で27~28歳なので、今年が第一次結婚ピーク。ほかにも続々と結婚の報告をもらっています!みんなおめでとう♥
 
Eメールでお祝いの言葉を伝えるだけではちょっと味気ないなぁと思い、直接報告をくれた友人たちにはウェディングカードを贈ることにしています。わたしはもともと、手書きのカードを贈ることが大好き。カードショップには何時間いても飽きない!毎回、贈る相手のイメージに合ったカードを、ワクワクしながら真剣に選んでいます♪
 
先日も、ヨークのシティ・センターにあるClintons(イギリスで最大規模のカード専門店)を訪れ、カードを選んできました!デザインの豊富さも魅力なのですが、カードにプリントされているメッセージもいろいろバリエーションがあるので、今日はその中からいくつかご紹介します^^
 
weddingkiss
Photo from marry-xoxo.com
 

Wishing you both a happily ever after.

「二人の末永い幸せを祈っています」
シンプルです。”live happily ever after”(末永く幸せに暮らす)という表現は、おとぎ話の最後で良く出てきますね。
 

A shower of happy wishes to the bride and groom to be! Congratulations!

「花婿と花嫁になる二人に、たくさんの幸せな願いを!おめでとう!」
*…to be: ~になる予定の人
 

May you special day be filled with everything that Wedding Day dreams are made of…

「結婚式の日に夢見たすべてが詰まった、特別な日になりますように」
結婚式を挙げることを夢見ていた友人に贈りたい言葉。
 

Celebrating your love and wishing you all the joy and happiness you both deserve. Congratulations on your Wedding Day.

「あなたたちの愛を祝福し、二人にふさわしい喜びと幸せを願っています。結婚おめでとう」
 

Can’t wait celebrate the most important day of your lives with you. Congratulations!

「あなたちの人生の中で一番大切な日を一緒にお祝いするのが待ちきれないよ。おめでとう!」
結婚式に参加できる場合に使える表現ですね^^
 
weddingflower
Photo from brideal.jp
 

Wishing you a marriage filled with love and laughter. Always and forever.

「あなたちの結婚が、愛と笑いにあふれたものになりますように。いつも、これからもずっと。」
結婚式の日だけに限らず、これから続く幸せを願うシンプルなメッセージです。
 

Here’s to your amazing journey of love, laughter, and happiness!

「愛と、笑いと、幸せの詰まったあなたたちの素晴らしい旅に乾杯!」
結婚生活や人生を旅にたとえたメッセージも多いです。
 

Wishing you a lifetime of amazing destinations and lots of fun along the way!

「素晴らしい目的地へ向かう人生が、楽しいことがいっぱいでありますように!」
これもワクワクしますね^^
 

With a love like yours, your Wedding Day is sure to be just the beginning of a wonderful forever. With love and congratulations on your Wedding Day!

「あなたたちのような愛があれば、結婚式の日はきっと素晴らしい永遠の始まりにすぎないね。愛を込めて、おめでとう!」
ここからは、「結婚式=新しい人生の始まり」というニュアンスのメッセージをいくつかご紹介。
 

Wishing you every happiness as you start your life together! With lots of love and congratulations.

「あなたたちが共に人生を始めるとき、すべての幸せを願っているよ!たくさんの愛を込めて、おめでとう」
 
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Photo from brideal.jp
 

Wishing you happiness on your Wedding Day and in all the years ahead. Congratulations.

「結婚式の日、そしてこれから先の幸せを願っています。おめでとう」
 

Wishing you a Wedding Day that’s the perfect start to many more years full of happiness. Congratulations to both of you.

「結婚式の日が、幸せが詰まったこれからの年月のパーフェクトな始まりになりますように。二人ともおめでとう」
新郎新婦両方に、と言いたい時は”both of you”と入れるといいですね♪
 

Hope your Wedding Day is a bright and beautiful beginning to a fantastic future together.

「結婚式の日が、共に歩む素晴らしい未来の輝かしく美しい始まりになりますように」
短い文の中に、ポジティブな言葉を詰め込んだ表現。英語らしいですね^^
 

May your future together bring you lasting love and never ending happiness.

「あなたたちが共に歩む未来が、長く続く愛と 限りない幸せをもたらしてくれますように」
“together”と入れることで、二人へのお祝いの気持ちが込められます。
 

Wishing you both a wonderful Wedding celebration that’s PERFECT in every way, a future together that brings you everything you’ve dreamed of…

「あらゆる面でパーフェクトな素晴らしい結婚式と、あなたが夢見てきたすべてをもたらしてくれる二人一緒の未来を願っています」
結婚式の準備を頑張っている友人、長年の結婚の夢を叶えた友人に贈りたい言葉です。
 
 
いかがでしたか^^結婚式を挙げる海外の友人にSNSでお祝いの言葉を伝えたり、日本の友人に贈るカードに一言英語で添えたいなと思ったりしたときにぜひ使ってみてくださいね♪
 

髪を切りたくて仕方がないけれどまだ切らない理由。

 
日本では、新年度がスタートしましたね!
イギリスでは特に節目の時期ではないので、3月31日も、4月1日もいつもと変わらずに過ごしていました(今年もエイプリルフールのウソつけなかったな~!)。今は一応、イースター休暇という名の課題エッセイ期間中です。毎日部屋に引きこもってます。
 
さて、わたしは2010年4月に新卒入社し、丸4年働いたのち、2014年3月末に留学のため退職したので、「5年目」を経験しないまま学生に戻りました(同期は、今月で6年目に入ったところ)。
昨日、ふと妹のインスタグラムを見ていたら、「5年目に突入」と書いてあって。追い抜かされちゃったな~頑張ってるな~としみじみしてしまいました。
 
私立の中学・高校→公立大学(4年)へ進学→文系総合職として就職、という道を進んだわたしと、
公立の中学・高校→美容専門学校(2年)へ進学→美容師として就職(転職も経験)した、2歳半違いの妹。
 
持っているセンスも、闘っているフィールドも、同じ姉妹なのに見事に異なるわたしたちです。
 
何となく、大学に行くのは大前提として考えていたわたしに比べ、彼女は高校生の時から「大学には進まず、美容の分野で勉強したい」という強い意志を持っていて、当時は両親と揉めに揉めたものですが(笑)、それをちゃーんと貫いて、もう5年目に入ったんだな、、と。美容師の国家資格を持っていても、お客さんの髪をカットできるようになるまでの下積み期間が長くて大変な業界なんですよね。
 
(わたし以上に)自由奔放で、やりたくないと思ったことはやらない(!)妹に、姉であるわたしは昔からハラハラさせられてきたけれど、もう立派な大人。内弁慶で、親戚とすら電話で話すのがニガテだったのに、今ではサロンスタッフとして毎日お客さんやモデルさんと接しているなんて!朝がどんなに早くても、終電に間に合わないぐらい夜遅くまで仕事や練習があっても、休みが少なくても頑張っている姿、尊敬しています。デスクワークの会社員とはまた違った大変さがあると思います。体力勝負ですし、常に美容・ファッションに高い意識を持っていることが求められるし・・・。
 
そんなわたしの世界一かわいい妹、今年の夏?秋?にはとうとうスタイリストとしてデビューできそうなんだとか!
 
イギリスに来た頃は肩につくかつかないかぐらいの長さだったわたしの髪、もう胸まで届くぐらい伸びてまして。切りたい切りたい切りたい!!という衝動に駆られるときもあるのですが、帰国後、スタイリストになっているはずの妹にハサミを入れてもらうまでは伸ばし続ける!と勝手に決めています(特に妹から頼まれたわけではなく笑)。
 
6年前、大学の卒業式でも妹にヘアメイク&ネイルをやってもらい・・・(当時、妹は専門学生)
 
graduation_ceremony
このブログのプロフィールページにも使用している写真撮影や、ネット番組出演前にも朝早くからお願いし・・・
 
profilephoto_hairmake
 
渡英直前にもカラーをしてもらいました。
beforedeparture
 
帰国したら、ヘアカットしてもらうのが楽しみ!!イギリスの水のせいか、髪が傷んでいるのでどうにかしてもらいたい(笑)
 
仕事を一旦辞めて、イギリスで好きなことを勉強しているこんな姉ですが、アシスタント5年目、スタイリストデビューに向けて頑張っている妹を心から応援しています。たぶん、名前をここで出すと「宣伝みたいでイヤだ」と妹から言われる気がするので書きませんが、表参道&吉祥寺にあるとっても素敵なサロンで働いています。また遊びに行ける日まで(あと半年ぐらい)わたしも精一杯やるぞ~!
 

“自分のモノサシ”と志を持って生きる

 
昨年、わたしの母校のライフガイダンス冊子に寄稿させていただいたのですが、それを読んだ在校生(高校2年生)が感想をお手紙形式で書いてくれました!わざわざイギリスまで送ってくださった担任の先生方、ありがとうございます。うれしいです。
 
▼寄稿記事はこちら。
母校のライフガイダンス冊子「La vie heureuse」に寄稿しました
 
同じ冊子に掲載されている他の卒業生の皆さんと比べると、わたしはまだまだ経験が浅いのでエラそうなことは言えないのですが、現役高校生の子たちと年齢が近い卒業生として(と言っても10歳離れてるけど・・・笑)、伝えたいなと思うことを書きました。
 
・“私立中高一貫のカトリック女子校”という場所は、狭い世界だったけれど、たくさんの愛情に守られて過ごした6年間は、何にも代えがたい財産。
 
・中学・高校時代というのは、人間性の基礎を作り、キャリアを考える上での原点となり、大人になってからも自分の心の支えとなる大切な期間。
 
・想いだけでは何も変わらないけれど、行動し続ければ夢に近付ける。わたしもまだまだ、目標に向かって進んでいる途中。
 
・定期試験の結果や文理選択、大学受験は、その先の人生をすべて決定付けるわけではない。大切なのは、親の期待や社会的評価といった“他人のモノサシ”ではなく、自分が大切にしたいこと、叶えたい夢を考える“自分のモノサシ”を持つこと。
 
lavieheureuse
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後輩の皆さんが小さな字でびっしりと書いた感想文(お手紙)を寄せてくれました。その中からいくつか抜粋して載せさせていただきます。
 
・わたしも、もっと広い世界を見てみたいと思うことが沢山あります。でも、晃華にある大切なものにも、もっと目を向けてみようと思いました。卒業して、もっと大人になってから気付くかもしれませんが、今からでもここでの生活を大切にしようと思いました。
 
・この学校だからこそ学べたことや自分の価値観は、社会に出て自分が知らなかったいろいろな文化の中で暮らしてきた違う価値観を持った人と接するときにも、きっと役立つのだろうと思いました。だから、この学校で学ぶ時間や友人との付き合いを大切にし、社会で役立てていきたいです。
 
・高校2年も終わりに近付いてくると、大学合格が最終目標のようになってしまい、将来の自分に姿など全然想像せずに日々過ごしていることに気付かされました。いま私は、病気やけがで苦しむたくさんの人を自分の手で助けたいという夢があります。夢を夢のままで終わらせたくないので、本気で頑張っていきたいと思いました。
 
・私も“他人のモノサシ”で自分の人生をはかっているかもしれないと思いました。この職業の方が社会的に認められやすいんじゃないかとか、この職業は大変だと聞いたのでやめようとか、将来の夢がコロコロ変わってしまうのです。自分も、今はまだ夢が明確には見つからないけれど、“自分のモノサシ”で自分が本当に興味のあることや惹かれることを探して、大学生活を送りたいです。
 
・私は今、海外のことに興味を持ち、大学でも国際系に進みたい!と考えていますが、具体的にどんな道を歩みたいかと聞かれると漠然としすぎていて難しいと感じてしまいます。でも、自分のやりたいことに自分で制限をかけるのではなく、きちんと向き合って実現させたいと思うきっかけになりました。
 
・私の周りの友達は、もうすでに自分の進みたい道や大学について決まっているような感じで話をする人が多いですが、色々なことに興味がありすぎる私にとって、進路を決めるのはとても難しく、友達と話すたびに焦りが募り、不安になってしまいます。でも、齋藤さんの文章を読んで、「自分は自分なんだから、自分としっかり向き合って、自分なりに一生懸命考えて決めていけば大丈夫」と思えました。
 
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・・・などなど、わたしが書いた拙い文章から、それぞれに想いを広げてくれて、それを言葉にして伝えてくれたかわいい後輩のみんなに、逆に私が元気をもらいました!高校2年生、大学受験を控えてあれこれ悩む時期ですよね。わたしもそうだったなぁ…。でも、「18歳の進路選択で、人生が全て決まるわけじゃない。すぐに芽が出なくても、志を持ち続けていればいつかきっと道は拓けるよ」っていうメッセージが伝わったらうれしいな。
 
卒業生の声を集めたライフガイダンス冊子を制作するだけでなく、それを読む時間をしっかり取り、自分の言葉に落とし込むところまで流れを作った先生方にも感謝。母校のライフ・キャリア教育が、どんどん素晴らしいものになっているなぁと感激しました。
 
わたしを6年間育ててくれた母校の名に恥じないよう、引き続きわたしも自分の道で頑張ります!