Blog

28歳、はじめての転職活動で気付かされた3つの大切なこと

 
新卒で入社した赤十字を退職したあと、26歳で渡英し、大学院へ。
帰国後は対話や場づくりを支援するソーシャルベンチャーに参画しましたが、
今月から“家族を幸せにする”サービスを作るITベンチャーに転職します!
(正式な入社は来週です)
 
let-the-adventure-begin

[Photo via Etsy.com]

 
6月末まで在籍していた会社は、たまたまご縁あって即入社、という形だったので、
今回のように“きちんと手順を踏んだ”転職活動はこれが初めてでした。
 
持ち前のネガティブさを発揮して(笑)葛藤した1ヶ月でしたが、
今の自分にとってベストだと思える選択をすることができたと思っています。
(友人たちには「ITベンチャー?!」と驚かれそうだけど)
 
なぜ転職しようと思ったか?はいろいろあるので割愛しますが、
この転職活動を通して気付かされたことは多く、今後の人生にも活かしたいので、
入社前の束の間の休暇期間にあらためて整理してみました。
 

「できないこと」よりも自分の強みをちゃんと認める


confidence

[Photo via tumblr.com]

 
「自分の強みを活かして転職活動する」なんて、当たり前と言えば当たり前なのですが・・・、
わたしには最初、なかなかその考えを持つことができませんでした。
 
わたしはたぶん、子どもの頃から「平和で恵まれた環境で育ったこと」による罪悪感と、「恵まれている分、そうでない環境に置かれている人のためになることをしなければ」という責任感、「それにも関わらず、自分は凡人だ」という焦燥感(そのくせ「世間知らずのお嬢さんと言われたくない」というちっぽけなプライド)を持っていて、
 
どんなにたくさん勉強しても、
どんなにいろんな経験を積んでも、
どんなに新しいスキルを身に付けても、
「こんなの大したことない、上には上がいるんだから、もっともっと・・・」
と、自分に足りないものにばかり目を向けがち。
 
すでに持っているもので勝負するのは、ズルしている・怠けていることのように感じてしまっていたので、
「わたしは営業職の経験がないから、20代のうちに挑戦した方がいいんじゃないか・・・」
と「自分にないアイテムをもっと集めないと」という強迫観念に捉われていた時期もありました。
(営業職に転向する明確な理由と適性があれば良いと思うのですが^^;)
 
でも、中途の転職活動は、新卒の就職活動とは違い、ポテンシャルよりもスキルで勝負するもの。
「実央さんは自分で思っているよりもできる人です。自信持って!」と励ましてくれたヘッドハンターのTさんのおかげで、「今まで培ってきた経験とスキルを最大限に活かす」という考えに転向することができました。
 

苦労や挫折からではなく、愛や喜びから人生を学べる


hearts

[Photo via kriscarr.com]

 
これは、ヒーラーである友人のAがわたしに言ってくれたことなのですが。
(いつも彼女のマッサージサロンで癒してもらっています。感謝!)
 
わたしは「もっと自分は苦労しないと成長できないんじゃないか」という潜在意識が強いようで、
 
自分があまりツライと感じていない=あまり頑張っていない証拠
という思い込みがありました。
 
イギリスへ大学院留学したときも、思ったよりもすんなり行っている状況に対して、「もっと自分を追い込まないといけないんじゃないか」「もっと苦労する環境に身を置かないといけないんじゃないか」と焦ってしまったことがありました。
 
本当は、それまで自分が得てきた経験やスキルが活かされているからこそ・適性にフィットしているからこその成功で、むしろ感謝するべき状況なのかもしれないのに・・・!
 
わたしの中で、「苦労や挫折」が「学びや成長」とセットになってしまっていて、仕事で強いストレスを感じていたときも「今は修行の時だ、逃げたら成長できない・・・」と自分の正直な気持ちにフタをしていました。
もちろん、人生には頑張り時というものがあるとは思いますが、わたしは苦労しなくてもいい場面でもムダに苦労を引き寄せていたなぁと今は思います。
 
先日受けたポジティブ心理学の講座でも学びましたが、これからは、愛や喜びなどポジティブな感情の優先順位を高めていきたいなぁ。
 

健康で幸せに働くことと、チャレンジすることは両立できる


jump

[Photo via instagram.com]

 
「わたしは恵まれた環境で育ってしまった分、苦労を知るべき」
 
「今あるものよりも、自分にないものに目を向けないと」
 
「苦労や挫折がないと、人生を学べないし成長もできない」
 
といった固定観念に加えて、
 
「チャレンジングな仕事をしたいと思うなら、健康や幸せが損なわれても仕方ない」
という気持ちもかなりありました。たとえば、ベンチャーは労働環境が過酷で当然、みたいな。
(2年前にこんな記事を書いたにも関わらず・・・)
 
「『ワークライフバランスが大事!』と主張する人の半分ぐらいは、『もっとラクして給料がほしい』って思っているんじゃないか?」
なんてひねくれた気持ちもあったりしたので・・・(笑)。
 
でも、わたしが転職を決めた会社は、
「社員のみんなが、ご機嫌に活き活きと、人生を楽しむ」
という方針を、堂々と公言していて、なおかつ業績もきちんと上がっていて。
「ご機嫌に働く」と言うとゆるふわなイメージがあったけれど、ストイックに成果主義なんだなと。
 
「家族を幸せにすることで、笑顔溢れる社会をつくる」という社会的意義も、
「社員一人ひとりが、何を大切に生きたいか」という個人の価値観も大切にしている。
そんな社風に惹かれて、入社を決めました。
ここなら、健康で幸せに働くことと、チャレンジすることを両立できると直感的に感じたのです。
 
ほかにも「ここで働きたい」と思った理由(シティズンシップ教育を研究して、なぜ「家族」にたどり着いたか?など)はありますが、それはまたの機会に。
 
* * *
 
そんなわけで、
 
● 「できないこと」よりも自分の強みをちゃんと認める
● 苦労や挫折からではなく、愛や喜びから人生を学べる
● 健康で幸せに働くことと、チャレンジすることは両立できる
 
ということに(やっと)気付けた、というか信じてみようと思えた、そんな転職活動でした。
来週から心機一転、がんばります♪
 
sunflower

[Photo via flickr.com]

 

割とネガティブだけど幸せに生きたいわたしが、ポジティブ心理学を学んでみた!

 
昨日、ポジティブサイコロジースクール代表の久世先生が講師を務める、ポジティブ心理学1日入門講座に参加しました:)
 
positivepsychology
(写真:講座でいただいた「感情カード」)
 
ポジティブ心理学、と聞くと(なんか胡散臭いな)と思う人もいるかもしれませんが、当時全米心理学会会長のマーティン・セリグマン博士が創始した、21世紀の心理学の潮流とも言える新分野なのだそうです。
 
従来の心理学は、うつ病やPTSD、統合失調症などが主なテーマで、「マイナス5→0に回復」することを目指したものだったのに対し、ポジティブ心理学は幸福度、卓越性、最適機能などが研究対象で、「0からプラス5~10へ高める」もの。
 
簡単に言うと、問題を直すことよりも、強みを形成することを重視する心理学で、セリグマン教授と共同研究をしてきたクリストファー・ピーターソン博士は「ポジティブ心理学とは、人生を最も生きる価値あるものにするのは何かに関しての科学的な研究である」と説明しています。
 

わたしがポジティブ心理学に関心を持った背景

わたしはこれまで、赤十字での職務(ユース教育)やヨーク大学修士課程での研究(シティズンシップ教育)を通じて、「社会参加を促す(教育的)アプローチ」というテーマに向き合ってきました。
 
もちろん、そのような外側からの働き方も重要なのですが、次第に「自分で自分を認める(≒自己肯定)、自信を持つためのエンパワーメント」がベースにあるべきだとわたしなりに考えるようになり、「社会」だけでなく「個」への関心が高まってきました。そこで、ナラティブアプローチ、ストーリーテリングの可能性に注目してShare Your Storyというワークショップを始めたり、ポジティブ心理学について学び始めたりした・・・というわけです。
 
久世先生いわく、「ポジティブ心理学が1冊でわかる本」の著者であるイリーナ・ボニウェル教授はシティズンシップ教育の中でレジリエンスを教えているとのことなので、わたしがユース教育→シティズンシップ教育を経てポジティブ心理学に注目しているのは、あながち見当違いでもないのかも!と思っています。
 

ポジティブ心理学1日入門講座のトピック

有料講座だったので、詳しい内容まではここに記載しない方が良いのかな、と思いますが、約7時間の講座で学んだトピックは下記のとおりです!(以下、講座の案内ページより抜粋)
 
・ポジティブ心理学を使ったアイスブレイク
・ポジティブ心理学とは?
・ポジティブ心理学の4人の創始者たち
・最新のポジティブ心理学研究の動向
 
・幸福度を高める3つの生き方とは?
・ポジティブな感情とネガティブな感情の違い
・不安・怖れ・疲労感の感情に対処するには?
・充実した人生・キャリアの形成
 
・フロー体験とは?
・仕事でフローを体験するためのコーチングの実践
・有意義な人生、意義ある仕事の定義とは?
・自分の強みを把握する演習
・自分の理想像を知るための5分間の対話
・強みにもとづいたミッション・ステートメント
・講義の振り返りと受講者同士のネットワーク
 
講義と個人ワーク、グループワークのバランスがちょうど良く、ポジティブ心理学の基本についてざっと学ぶことができました。
 
ポイントとして、幸福度を高めるためには3つの生き方があり、それは
● 充実的な生き方をする:何かに無我夢中になるフロー体験の頻度を高める
● 快い生き方をする:快い感覚+快い感情(ポジティブ感情)を高める
● 有意義な生き方をする:自分が信じる自分より偉大な何かに、自分の強みを使って仕える
だそうです。
 
特に最近のわたしは、「自分のできないこと、足りないこと」に目を向けて悩みがちだったので、「自分を特徴づける強みを新しいことに活かす」というポジティブ心理学の考え方は、取り入れたいなと感じました。
 
ちなみに、ペアワークを通じて抽出したわたしの強みは・・・
 
positivepsychology2
(写真:イリーナ・ボニウェル博士の強みカード(Strengths Cards))
 
勤勉/学習/改善/好奇心/モチベーション/適応性 でした。
 
「手に入れたい強み」ではなく「すでに自分が持っている強み」を自覚し、それらを向上し行動に活かすにはどうすれば良いか?を考える、ことに焦点を当てる、というのがポジティブ心理学の大きな特徴だと感じました。
 

ポジティブ心理学の基本を学んでみて、感じたこと

割とネガティブな思考パターンに陥りがちなわたしですが、今回の入門講座に参加してみて、ポジティブ心理学は、無理やりネガティブ→ポジティブ思考に切替させるものではなく、あくまでもポジティブな要素(もともと自分が持っている強みなど)をさらに伸ばし、幸せに生きるためにはどうしたらいいか?を研究するものであること。つまり、「ネガティブ思考を真っ向から否定するためのものではない」ということを知れたのが大きな収穫でした。
 
世間で良く言われる「どんなときでもポジティブシンキング!!」みたいな考え方はいまいち自分に合ってないなぁ、と思っていましたが、「ポジティブな感情に目を向け、少しずつ増幅させ、長く維持させることでネガティブ感情を中和させる」という姿勢は割と腑に落ちました。
 
(ネガティブな感情に捉われがちなわたしが、それも何とかやって来られたのは、ポジティブな感情に対する感度も高いからかもしれないと気付きました。今後の課題は、ネガティブ感情よりもポジティブ感情をより養うことですね・・・)
 
また、幸福度を高める3つの道のうち「フロー体験」をするためには、①明確な目標、②挑戦と能力のバランス、③迅速で具体的なフィードバックという前提条件が必要だと学んだのですが、そもそも安心してフロー状態に入るための環境(周りとの関係性や、労働環境)も大事なのでは、と感じました。逆に、この3条件が満たされないときには(幸福度を高めたいと考えるのであれば)自分の身を置く場所を変えるのも一つの手なのかな、と。
 

参考書籍・動画

ポジティブ心理学について、学んでみたいな~という方のために、講座の最後にご紹介いただいたリンクをここで共有しておきます!いずれも、久世先生が代表を務めるポジティブサイコロジースクールのサイト内ページです。ご参考まで★
 
● ポジティブ心理学 本の書評と紹介|ポジティブ サイコロジー スクール
● 「TED」を観て幸福優位になろう! ポジティブ心理学者のTEDトーク7選 | マーティン・セリグマン教授「ポジティブ心理学」
 
ひさしぶりに1日かけてがっつり!学ぶ講座に参加してみて、やはり自分の関心に合った新しいことを学び続けることは良い刺激になると感じました。また何かインプットする機会があれば、ブログに書きたいと思います:)
 

ストーリーテリングと対話のワークショップ「Share Your Story」を毎月主宰します!

 
partytime
Image via southernweddings.com
 
2016年2月から、「等身大のストーリーが、一歩を踏み出すチカラになる」をコンセプトにしたワークショップ「Share Your Story(シェア・ユア・ストーリー)」を毎月主宰します。
 
人はだれしも、その人にしか語れないストーリーを持っています。自分では「取るに足らない話」と思っていたとしても、それをシェアすることで、聴き手が大きな学びを得られたり、勇気づけられたりすることがあります。そして、そのストーリーから得た気付きを、今度は参加者同士でシェアすることで、共につながり、一歩踏み出すきっかけが生まれるかもしれません。
 
世紀の大発明をした!とか、前人未到の大記録を打ち立てた!といった話ではなくとも、一人ひとりの持つ等身大のストーリーには小さな変化を起こす力があります。それを丁寧に掬い取り、対話する場をつくり、ポジティブでゆるやかなつながりを紡いでいきたい、という想いでShare Your Storyをスタートさせました♪
 

「エンパワーメント」ってなんだろう?

 
わたしは、学生時代いわゆる「国際協力」に強い関心があり、国際NGOのユースメンバーとして活動したり、旧ユーゴスラビアの難民キャンプでボランティアしたり・・・と活動をしていましたが、「自分がどんなに意義のあることだと思っていても、それをただ熱く語るだけでは他者の共感は得られない」ということを学びました。
 
大学卒業後に入社した非営利組織では、青少年教育やボランティア研修のファシリテーションを担当していました。社会問題、国際課題の解決に貢献したい!という熱意を持った高校生や大学生をサポートする仕事は、彼らの成長が目に見えるのでやりがいはありましたが、”非日常的な”研修プログラムのあと、”日常”に戻ったあとも行動を継続することはなかなか難しいということも感じていました。
 
「何か行動を起こしたい」という思いはあっても、”社会”や”世界”が抱える問題はあまりに大きすぎて、国連職員にでもならないとその解決に貢献できないのではないかと無力感を持ってしまったり(それでも内定は取らないといけないから就職活動を始めて、途中で自分を見失ってしまったり)。「自らアクションを起こせるように、その人をエンパワーメント(empowerment=力づけ)すること」のやりがいと難しさを、仕事を通じて痛感する日々。
 
そのうちに、「一部のエリート層だけが頑張る国際協力や、寄付やボランティアのような社会貢献活動とは違う、ごく普通の私たちが日常生活の中で取り組めるソーシャルアクションのあり方を考えたい」という思いが大きくなり、本業の傍らエシカルWebマガジンの運営もするようになりました。「かわいそう」ではなく「かわいい」という切り口で、おしゃれが好きな20-30代女性の心に響く情報発信を―という軸が明確だったことと、当時少しずつ「エシカル」という言葉の認知度が高まっていたことから、学生時代の「国際協力」よりもはるかに共感を得られているという手ごたえがありました。
 
一方で、「エシカル」や「ソーシャルグッド」という言葉”だけ”を強調してしまうと、それらが特別なものとしてカテゴライズされてしまったり、購買行動そのものが目的化してしまいかねない・・・という側面もあるな、ということも感じていました。
 
「わたし」なりの価値観や判断基準がないと、「エシカルと謳われているから」という理由だけで「いいもの」と思ってしまうかもしれない。逆に、その「いいもの」を選ばないことを、後ろめたく感じることもあるかもしれない。つまり、結局のところ「わたしのエシカル哲学」がないと、ソーシャルアクションとして持続性がないのではないか?と考えるようになったのでした。
 
このように、学生時代の国際協力活動、卒業後の青少年育成の仕事、そしてエシカルWebマガジン運営という個人活動を通じて、「『できる人はできる』”社会貢献”ではなく、一般市民のそれぞれの立ち位置を出発点にした”社会参加”や”社会変革”には、どのようなエンパワーメントが必要なのだろう?」という自分の問題意識・テーマが明確になっていきました。
 
さまざまなセミナーや研修に参加したり、ヒントになるそうな書籍を読んだりして勉強していくうちに、市民の積極的な社会参加を促す「シティズンシップ教育」というものを知りました。きちんと体系的・学術的に研究したいと思ったため、大好きだった職場を辞めてイギリスのヨーク大学修士課程に留学し、シティズンシップ教育やアクティブ・ラーニングについて研究しました。
帰国後は、地域活動や社会起業を支援する民間企業に転職をし、ワークショップの企画・運営などを担当しています。
 

「わたし(I)」を主語に語ること

ここまで研究や実践を重ねてきたなかで、そもそも「社会参加」のベースとして必要だとわたしが感じているのは、
 
● 「自分はかけがいのないユニークな存在だ」という自己受容・自己肯定意識
● 「自分にも社会に参加する・より良くするために行動する権利がある」という市民としての権利意識
 
です。そういった意識を持つための第一歩として、わたしがこれから広く伝えていきたいなと思うのは、
 
● 「社会」や「世界」の前に、「わたし(I)」を主語にした哲学、ミッションを語れること
 (世の中的に~すべき(should)ではなく、わたしが~したい(like, want)という価値観にまずは自分で気付くこと)
の大切さです。ここで言う「語れる」とは、自分でミッションを自覚していて、かつ、それを聴いてもらえる安全な環境がある、という意味です。
 
また、「わたし」が不在のまま「社会変革」を訴えても、最初は正義感や責任感に突き動かされて動けるけれど、決して持続はしないし、他者の共感を得るのは難しい(結果的に、根本的な変化は起こせない)。
 
これまでわたしは、「社会参加や社会変革を促すための、外側からのエンパワーメント」という視点で考えていました。
でも今は、
「社会との繋がりの中で培われた自分の価値に気付くための、内側からのエンパワーメント」に関心を持っています。特に、次のようなアプローチに注目して学んでいるところです。
 
● ナラティブ・アプローチ:自分の人生を丁寧に振り返り、過去の経験や価値観に意味づけをしていく。
● アサーティブ・コミュニケーション:相手のことも尊重したうえで、自分の思いや問題意識を伝える。
● 対話的アプローチ:口にした想いを、安全な環境での対話を通じて受け止め合い、共感を分かち合う。
 
そこで、これを実践するわたしなりの一つの試みとして、
 
● 次のステージに進もうとしている人と向き合い、ライフストーリーの編集・意味づけをする
● ゲストスピーカーに、等身大のストーリーを話してもらう(ストーリーテリング)
● ゲストのストーリーを元に設定したテーマに沿って、参加者同士でストーリーを語り合う
 
という個人セッションと、シンプルな少人数制ワークショップを始めることにしました。
 

ライフストーリーの編集から対話まで

 
このShare Your Storyの取り組みを通じて、次の3つの場面で「エンパワーメント」というテーマに向き合いたいな、と思っています。
 
① 主宰者(わたし)⇔ ゲストスピーカー「対話を通じて思いを整理する」
Share Your Storyの特徴は、「すでに成功した有名人」ではなく、「試行錯誤しながら自分の道を見つけようとしている、身近な人」をゲストスピーカーとして呼ぶこと。そのため、わたしからお声掛けする段階では「自分の経験はとるに足らない(人前で語るほどでもない)」と思っている人が多いです。
 
でも、「一人ひとり素敵なストーリーや想いを持っているのに、それを発信しないのはもったいない!」とわたしは思うのです。だからこそ、まずわたしがゲストスピーカーの話を1対1の個人セッションでじっくり聴き、その思いを「人に伝わる」形で整理するお手伝いをしています(わたしはこれを、「ライフストーリーの編集」と言っています)。
 
自分のストーリー(人生)の”意味づけ”ができると、自分のミッションや大切にしてきた(したい)価値観に気付くことができます。「忘れていたけれど、あの経験が自分の原点だ!」と自分の過去を新しい視点で振り返ることができたり、「そうだ、わたしはこういうことがしたかったんだ!」とポジティブに未来を描けるエネルギーが湧いてくる。これは、聴き手のわたしが「与える」ものではなく、その人の「内側からのエンパワーメント」です。
 
わたし自身、小さいころから何をするにも人よりワンテンポ遅かったり(笑)、これといった取柄もなくずっと自信が持てずにいましたが(今でも、根はネガティブな方です・・・)、何か問題意識が芽生えるごとに自分の人生を振り返ったり、ありがたいことにインタビューや講演などで自分の想いや活動について伝える機会が増えたりしたことで、少しずつですが次のステップを見出すことができてきた、と感じています。わたしにとって、ライフストーリーを何度も振り返り、そのたびに編集していく、という作業はとても有効だったようです。
 
② ゲストスピーカー ⇔ 参加者「等身大のストーリーを語る」
主宰者であるわたしとの1対1の対話を通じて、ある程度自分の思いが整理されたところで、あらためて「参加者の皆さんに問いかけたいこと/伝えたいメッセージ」をゲストの方自身に考えてもらい、相談に乗りながら当日のプレゼン内容を作っていきます。
 
その時にお伝えしているのが、「どこかで聞いたような綺麗なメッセージよりも、うまくまとまっていなくてもいいから等身大の言葉で話してください」ということです。”自分とは別の世界に住むスゴイ人”の話からも刺激は受けられるけれど、「それならわたしもできるかも」と一歩を踏み出すきっかけをつくるには、”自分と同じような課題を抱えていて、それを乗り越えるために試行錯誤している(実際に動いている)身近な人”のストーリーを共有することが有効だとわたしは思うからです。また、参加者の方々からのフィードバックによって、ゲストスピーカーの方も「自分のストーリーのこういう部分が共感を呼ぶんだな」ということに気付くことが多いようです:)
 
自分から積極的に「わたしの話を聞いて!」と講演会などの機会をセッティングするのはハードルが高いと思うので、「ゲストスピーカーとして呼ばれたから」ということを”言い訳”として、今後の活動の足掛かりにしてもらえたらいいなとわたしは考えています。
 
③ 参加者 ⇔ 参加者「異なる他者との対話から気付きを得る」
Share Your Storyは、「講演会」ではありません。あくまでも、ゲストスピーカーが提供してくれる思いやエピソードにもとづいて、参加者同士で気付きを共有し、「対話」を通じてそれぞれのストーリーを語り合う場です。
 
まずゲストスピーカーのお話を聴いて、共感したこと・驚いたこと・疑問に思ったことを共有すると、対象が同じ話でも人によって感じることが違うことに気付きます。それを理解したうえで、今度はテーマに沿った参加者一人ひとりのストーリーを語り合うことで、お互いの価値観や視点の違いを楽しみながら対話することができると考えています。
 
普段の生活では、学校や職場など、価値観や状況が似ている人と話すことは多いかもしれません。Share Your Storyのワークショップでは、世代もジェンダーもバックグラウンドも異なる参加者同士が少人数で対話することで、いつもとは違う気付きをそれぞれが持ち帰れるよう、ファシリテーション含め、場の設計をしています。

毎月開催。ぜひご参加ください!

・・・と、久々に新しい取り組みを始めるということで、長々と書いてしまいました!
 
こんな思いのもと、毎月Share Your Storyのワークショップを開催していく予定ですので、ぜひ遊びに来ていただけたらうれしいです。
Peatixのグループページ(http://peatix.com/group/33381)に参加してもらえれば、イベント開催情報が更新されると通知を受けられるので、ご興味のある方はぜひ:)
 
photo1
(写真:Share Your Story #1の対話風景)
 
ちなみに現時点で2~4月の日程が決まっていますので、ご都合つく方はお申込みをお願いします♪
 
#1「世界のどこでも自分らしく生きる」(2/21開催)http://peatix.com/event/148450
 
#2「環境の変化をポジティブに捉える」(3/6開催)http://peatix.com/event/149385
 
#3「出会いを活かして夢に近付く(仮)」(4/2開催)http://peatix.com/event/155746
 
イベントレポートはブログにアップしていきますので、お楽しみに!
 

【告知】イギリス大学院留学を考え始めた人向けシェア会を開催します!

shareevent_20160206
 
イギリス大学院留学を経て赤十字→民間企業にキャリアチェンジした経験をもとに、社会人留学を考えている(もしくは新卒留学と迷っている)人向けのシェア会を開催します♬
 
・出願までのスケジュールは?働きながらの準備は大変?
 
・大学院留学を実現するには、最低でもどのぐらいの貯金がいる?
 
・退職して大学院留学するときに、考えておくべきことは?
 
・イギリスの修士課程は1年間と聞いたけれど、スケジュールはどのぐらい忙しい?
 
・留学経験を帰国後のキャリアチェンジにつなげるためには?
 
・・・などなど、わたし自身も渡英前はわからないことだらけでした。同じような疑問を持っている人に、実体験とそこから考えたことを共有できればと思っています!質問などあれば、当日できる限りお答えします^^また、留学イメージが少し明確になるようなワークも予定しています。
 
※ただし、アメリカなど他の国の大学院留学については経験がないため、質問にお答えできませんのでご了承ください><
 
■イベント概要
【日 時】 2016年2月6日(土)14:00~17:00 ※受付開始:13:30~
 
【会 場】 株式会社エンパブリック 根津スタジオ(メトロ千代田線・根津駅から徒歩3分)
 
【定 員】 10名 
 
【参加費】 3,000円(学生は2,000円)
*資料、飲み物、お菓子付きです♩
*当日、現金でお支払いください。
 
【こんな人にオススメ!】
・イギリス大学院留学に興味があるけれど、具体的なイメージがまだ湧いていない人
 
・働きながらの留学準備に不安があり、経験者の話を聞いてみたい人
 
・自分と同じように、イギリス大学院留学を考えている仲間と出会いたい人
 
※宗教・政治・ネットワークビジネス等への勧誘行為は固くお断りします。
 
【参加お申し込み】
当ブログのお問い合わせフォームからお申し込みください。
 
その際、件名に「2/6 シェア会参加希望」、本文に①お名前、②既卒か学生か、③当日連絡を受けられる電話番号、④イギリス大学院留学について特に知りたいことをお書きください。
 
【主催者プロフィール】
齋藤 実央(さいとう みお)
 
1988年生まれ。新卒で入社した日本赤十字社を2014年3月に退職し、同年7月から英国・ヨーク大学修士課程(シティズンシップ教育)に留学。2015年9月に帰国し、現在は民間企業に勤務する一方、個人の仕事として大学等での講師を務めている。
 
ブログ:http://miosaito.net/
 

2015年:住む国も仕事も恋人も変わった怒涛の一年でした!

 
happy-new-year-2016-goodbye-2015-picture
Image via wallpapersrang.com
 
早いもので、年末ですね!
わたしは本日12月30日に(一応)仕事納めを迎えました。お正月三ヶ日はゆっくり過ごしたいな〜。
 
さて、今年は本当に本当にいろいろあった年で(去年も同じこと言ってたかな?w)、特に後半3ヶ月は、タイトルにあるようにジェットコースターのようなめまぐるしさでした。来年は、もう少し平穏な日々をお願いいたします>神さま
 
***
 
1〜9月は、昨年7月から引き続き、イギリス・ヨーク大学修士課程に在籍。8月に提出した修士論文が優秀論文に選ばれ、11月に無事、シティズンシップ教育の修士号を取得することができました。
 
☆留学中のブログ記事には、「イギリス大学院留学」のタグをつけてあります!
 
本題。帰国後が怒涛でした。
 
まず9月中旬に、イギリス、スペイン、カタールに住む友人を訪ねながら日本に帰国して、そのあとすぐ、9年間お付き合いしていた人とお別れしました(詳細割愛~!w)。
 
そんなわけで9月後半は、泣いたり怒ったり飲んだり騒いだり踏んだり蹴ったりで忙しかったんですけれども、(LINEやら電話やら飲み会やらドライブやらに付き合ってくれた友人たちに感謝感謝感謝)
 
10月から参画する新しい職場がすでに決まっていたので(まだイギリスで修士論文を書いていた7月にスカイプ面接をし、入社することになりました)、心機一転!!という感じで新しい生活がスタート。
 
(あ。同時期に今のパートナーと出会い、楽しく穏やかに過ごしています^^
恋はタイミング・フィーリング・ハプニングってほんとだ!人生、いつが何があるかわからない!笑)

 
また、会社の仕事とは別に、大学でのゲスト講義や各種イベント登壇など、個人でのお仕事も積極的にさせていただいています。来年は、こちらの幅も増やしていきたいと思っているので(ワークショップ企画も再開します)、何か機会があればぜひお声掛けください!現状、会社員だけど週末フリーランス、のような感じです。
 
☆これまでの主な活動実績はこちらです。
 
***
 
「実央、帰国してから何してるの?」と友人たちからよく聞かれるのですが、こんな感じで本当にめまぐるしい生活を送っていました(特に後半3ヶ月が変化に富みすぎていたので、イギリスでの9ヶ月の記憶が薄れそうになるw)。
 
来年はもう少し、(プライベートは)平穏でありますようにと願いつつ、お仕事では新しいものをどんどん生み出したいと思っています。「いずれは自分の名前で仕事できるようになる」という目標に向けて、新しい働き方を試していけたら。2016年、皆さんにとっても笑顔と希望あふれる一年となりますように♥
 

開発教育教員セミナー(基礎編)を受講しました

 
jica_logo2
昨日、JICA横浜主催の開発教育教員セミナー(基礎編)を受講してきました^^
講師は、事務局であるかながわ開発教育センター(K-DEC)の木下さん。

☆開発教育とは・・・
共に生きることのできる公正な地球社会づくりに参加するための教育
(開発教育とは?|開発教育協会 より)

 
わたしはもともと、こういったバックグラウンドがあり、↓↓ 開発教育(と関連分野)には馴染みがあるため、
 
・前職(赤十字)で高校生の国際交流事業など、青少年教育を担当
日本YMCA同盟の地球市民育成プロジェクトにチューターとして参加
・イギリス・ヨーク大学でシティズンシップ教育の修士号を取得
・開発教育協会(DEAR)のイベント運営ボランティア/会員/イギリス留学中は会報誌で連載を担当
 
今回は「開発教育とは何だ?」を1から勉強したいというよりは、以下のような狙いで参加することにしました。
 
①最近、「グローバル社会に必要な教育」というテーマでのお仕事の依頼が増えてきたため、学び続けたい
②(わたしは社会教育のフィールドにいるため)学校教育の現場にいる先生たちの実践ニーズを知りたい
③また、学校教員をメインの対象者としたとき、他団体がどんなワークショップを展開するのか学びたい
④1月に開催される応用編のテーマ「グローバル人材を考える」に関心があるため、基礎編を受けたうえで参加したい
 
セミナーの構成は、
 
・木下さんによるレクチャー(開発教育 入門)
・映像鑑賞(「あいのり」(懐かしい恋愛バラエティ番組)の、ガーナ編:カカオ農園で働く子どもたちにメンバーが出会う)
・ワークショップ①(カカオ農園で働く子どもたちにチョコレートをあげる?あげない?)
・ワークショップ②(カカオ農園の子どもたちの生活改善につながる行動の優先順位付け)
 
以下、簡単に感想メモを残しておきます:
 
********************
 
「物わかりの良い」大人が「自由に」議論を交わすことの難しさ●
ワークショップをしていても、みんな柔軟に(納得したわけではなくても)自分の意見を曲げることができてしまう。また逆に、少数派の意見(B)の人がいたとしても、「このグループの総意としては(A)ということでいいですかね」ときれいにまとめようとしてしまう人も。また、私自身、「純粋な参加者」としてワークショップで意見を言うことが難しい、といつも感じます(仕事柄、どうしてもファシリテーター役に回ってしまいます・・・)。
 
映像を素材にしたワークショップの効果●
ワークショップ①は、導入としてストーリーのある映像を見て、その続きをグループで考えて結論を出す・・・という構成で、議論にすっと入りやすかったので、自分がワークショップやレクチャーをする際、ぜひ積極的に取り入れていきたいと感じました。
ちなみに今回は、「あいのり」の、ガーナのカカオ農園をメンバーが訪問する回(これから同セミナーに参加される人もいると思うので、詳細は割愛)を観たあと、「さて、このようなシチュエーションに自分が居合わせたとしたら、チョコレートを子どもにあげる?あげない?」という選択を考えるというワークショップでした。
 
●参加者を混乱させない問いを立てることの重要性●
ワークショップ②の問いは、「カカオ農園で働く子どもたちの生活を改善するための取り組みとして、9つの方法が記されています。これらの行動の順位付けをしてみましょう。いちばん有効なこと、最初にすべきことをいちばん上の〇の中に記入し、・・・」というものでした。しかし、「有効」なことと「(時間軸として)最初にすべき」こと、というのは必ずしも一致しないので、参加者同士で議論するときに妥協点を見つけるのに時間がかかってしまいました(たとえば、「カカオ産業に頼らず収入を得られるよう、新たな産業の技術を育てる」ことが有効だと感じるけれども、それは「最初にすべきこと(≒今すぐできること)」ではないから、一番上に置いてよいのかどうか?など)。
このように、ワークショップで話し合ってほしいことを一つの問いに盛り込みすぎると、議論に入る前の「そもそも」の共通認識を持つのが難しくなってしまう、というのを参加者として痛感したので、自分が主催者として問いを立てるときにも留意したいと思いました。
 
自由な議論の促進と、主催側の狙い?への誘導のバランス●
ワークショップで自由な議論を促しつつ、主催側が考えているテーマや展開(「こういう視点に気付いてほしい」など)にならなかった場合の、フォローの難しさを痛感。わたしの理解において開発教育は、「公正な地球社会を考え実現するために≪行動する≫ことをねらいとした教育」で、そのためには課題の構造的理解が重要だと思っているのですが、最初のレクチャー部分でそこがあまり参加者の中で理解されないまま1つ目のワークショップに入ってしまった印象を受けました。
 
そのため、「チョコレートをあげる/あげないことで、課題の構造はどう変わる/変わらないか」という視点での議論はされず、「自分の気持ちに正直になること(自分があげたいか、あげたくないか)が大事」という方向性に(もちろん、「自分のできる範囲でできることをする」というのも重要な視点ではあるが、個人スタンスに寄りすぎるのは開発教育としてはどうなのかな?という疑問)。その部分でのフォローがあまりないまま、「行動を考える」という2つ目のワークショップをしたため、ここでもやはり、「この行動は、構造的課題の解決につながるか?」という視点はほとんど出てこなかった(すでに開発教育を実践している方は指摘していましたが、初めて開発教育に触れる方はあまり腑に落ちていない印象を受けました)。
 
********************
 
こう書いてみると、開発教育の内容よりはワークショップの構成・手法に焦点を当てた「実践者」としての感想が多くなってしまいましたが、たまに「参加者」としてセミナーを受けることで、自分自身の反省点が見つかったり、今後の実践に取り入れたいと思うポイントを学べたりするので、今後もこうした学びの機会を得ていきたいです。来月の応用編セミナーは2日間にわたって行われるので、そちらも楽しみにしています!
 
≪本セミナーにご興味ある方へ≫
・開発教育教員セミナー(基礎編)※今回わたしが受けたものと同内容
2015年12月26日(土)14:00~16:00 @JICA横浜
対象:国際理解教育、開発教育に関心のある教育関係者
 
・開発教育教員セミナー(応用編)※わたしも参加します!
2016年1月9日(土)~10日(日) @JICA横浜
対象:国際理解教育、開発教育に関心のある教育関係者、NGO関係者等。
原則として過去の「開発教育教員/指導者セミナー」に参加したことがあり、2日間とも参加できる方に限ります。
 
詳しくはこちら→http://www.jica.go.jp/yokohama/enterprise/kaihatsu/shidousha.html