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2015年:住む国も仕事も恋人も変わった怒涛の一年でした!

 
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Image via wallpapersrang.com
 
早いもので、年末ですね!
わたしは本日12月30日に(一応)仕事納めを迎えました。お正月三ヶ日はゆっくり過ごしたいな〜。
 
さて、今年は本当に本当にいろいろあった年で(去年も同じこと言ってたかな?w)、特に後半3ヶ月は、タイトルにあるようにジェットコースターのようなめまぐるしさでした。来年は、もう少し平穏な日々をお願いいたします>神さま
 
***
 
1〜9月は、昨年7月から引き続き、イギリス・ヨーク大学修士課程に在籍。8月に提出した修士論文が優秀論文に選ばれ、11月に無事、シティズンシップ教育の修士号を取得することができました。
 
☆留学中のブログ記事には、「イギリス大学院留学」のタグをつけてあります!
 
本題。帰国後が怒涛でした。
 
まず9月中旬に、イギリス、スペイン、カタールに住む友人を訪ねながら日本に帰国して、そのあとすぐ、9年間お付き合いしていた人とお別れしました(詳細割愛~!w)。
 
そんなわけで9月後半は、泣いたり怒ったり飲んだり騒いだり踏んだり蹴ったりで忙しかったんですけれども、(LINEやら電話やら飲み会やらドライブやらに付き合ってくれた友人たちに感謝感謝感謝)
 
10月から参画する新しい職場がすでに決まっていたので(まだイギリスで修士論文を書いていた7月にスカイプ面接をし、入社することになりました)、心機一転!!という感じで新しい生活がスタート。
 
(あ。同時期に今のパートナーと出会い、楽しく穏やかに過ごしています^^
恋はタイミング・フィーリング・ハプニングってほんとだ!人生、いつが何があるかわからない!笑)

 
また、会社の仕事とは別に、大学でのゲスト講義や各種イベント登壇など、個人でのお仕事も積極的にさせていただいています。来年は、こちらの幅も増やしていきたいと思っているので(ワークショップ企画も再開します)、何か機会があればぜひお声掛けください!現状、会社員だけど週末フリーランス、のような感じです。
 
☆これまでの主な活動実績はこちらです。
 
***
 
「実央、帰国してから何してるの?」と友人たちからよく聞かれるのですが、こんな感じで本当にめまぐるしい生活を送っていました(特に後半3ヶ月が変化に富みすぎていたので、イギリスでの9ヶ月の記憶が薄れそうになるw)。
 
来年はもう少し、(プライベートは)平穏でありますようにと願いつつ、お仕事では新しいものをどんどん生み出したいと思っています。「いずれは自分の名前で仕事できるようになる」という目標に向けて、新しい働き方を試していけたら。2016年、皆さんにとっても笑顔と希望あふれる一年となりますように♥
 

開発教育教員セミナー(基礎編)を受講しました

 
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昨日、JICA横浜主催の開発教育教員セミナー(基礎編)を受講してきました^^
講師は、事務局であるかながわ開発教育センター(K-DEC)の木下さん。

☆開発教育とは・・・
共に生きることのできる公正な地球社会づくりに参加するための教育
(開発教育とは?|開発教育協会 より)

 
わたしはもともと、こういったバックグラウンドがあり、↓↓ 開発教育(と関連分野)には馴染みがあるため、
 
・前職(赤十字)で高校生の国際交流事業など、青少年教育を担当
日本YMCA同盟の地球市民育成プロジェクトにチューターとして参加
・イギリス・ヨーク大学でシティズンシップ教育の修士号を取得
・開発教育協会(DEAR)のイベント運営ボランティア/会員/イギリス留学中は会報誌で連載を担当
 
今回は「開発教育とは何だ?」を1から勉強したいというよりは、以下のような狙いで参加することにしました。
 
①最近、「グローバル社会に必要な教育」というテーマでのお仕事の依頼が増えてきたため、学び続けたい
②(わたしは社会教育のフィールドにいるため)学校教育の現場にいる先生たちの実践ニーズを知りたい
③また、学校教員をメインの対象者としたとき、他団体がどんなワークショップを展開するのか学びたい
④1月に開催される応用編のテーマ「グローバル人材を考える」に関心があるため、基礎編を受けたうえで参加したい
 
セミナーの構成は、
 
・木下さんによるレクチャー(開発教育 入門)
・映像鑑賞(「あいのり」(懐かしい恋愛バラエティ番組)の、ガーナ編:カカオ農園で働く子どもたちにメンバーが出会う)
・ワークショップ①(カカオ農園で働く子どもたちにチョコレートをあげる?あげない?)
・ワークショップ②(カカオ農園の子どもたちの生活改善につながる行動の優先順位付け)
 
以下、簡単に感想メモを残しておきます:
 
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「物わかりの良い」大人が「自由に」議論を交わすことの難しさ●
ワークショップをしていても、みんな柔軟に(納得したわけではなくても)自分の意見を曲げることができてしまう。また逆に、少数派の意見(B)の人がいたとしても、「このグループの総意としては(A)ということでいいですかね」ときれいにまとめようとしてしまう人も。また、私自身、「純粋な参加者」としてワークショップで意見を言うことが難しい、といつも感じます(仕事柄、どうしてもファシリテーター役に回ってしまいます・・・)。
 
映像を素材にしたワークショップの効果●
ワークショップ①は、導入としてストーリーのある映像を見て、その続きをグループで考えて結論を出す・・・という構成で、議論にすっと入りやすかったので、自分がワークショップやレクチャーをする際、ぜひ積極的に取り入れていきたいと感じました。
ちなみに今回は、「あいのり」の、ガーナのカカオ農園をメンバーが訪問する回(これから同セミナーに参加される人もいると思うので、詳細は割愛)を観たあと、「さて、このようなシチュエーションに自分が居合わせたとしたら、チョコレートを子どもにあげる?あげない?」という選択を考えるというワークショップでした。
 
●参加者を混乱させない問いを立てることの重要性●
ワークショップ②の問いは、「カカオ農園で働く子どもたちの生活を改善するための取り組みとして、9つの方法が記されています。これらの行動の順位付けをしてみましょう。いちばん有効なこと、最初にすべきことをいちばん上の〇の中に記入し、・・・」というものでした。しかし、「有効」なことと「(時間軸として)最初にすべき」こと、というのは必ずしも一致しないので、参加者同士で議論するときに妥協点を見つけるのに時間がかかってしまいました(たとえば、「カカオ産業に頼らず収入を得られるよう、新たな産業の技術を育てる」ことが有効だと感じるけれども、それは「最初にすべきこと(≒今すぐできること)」ではないから、一番上に置いてよいのかどうか?など)。
このように、ワークショップで話し合ってほしいことを一つの問いに盛り込みすぎると、議論に入る前の「そもそも」の共通認識を持つのが難しくなってしまう、というのを参加者として痛感したので、自分が主催者として問いを立てるときにも留意したいと思いました。
 
自由な議論の促進と、主催側の狙い?への誘導のバランス●
ワークショップで自由な議論を促しつつ、主催側が考えているテーマや展開(「こういう視点に気付いてほしい」など)にならなかった場合の、フォローの難しさを痛感。わたしの理解において開発教育は、「公正な地球社会を考え実現するために≪行動する≫ことをねらいとした教育」で、そのためには課題の構造的理解が重要だと思っているのですが、最初のレクチャー部分でそこがあまり参加者の中で理解されないまま1つ目のワークショップに入ってしまった印象を受けました。
 
そのため、「チョコレートをあげる/あげないことで、課題の構造はどう変わる/変わらないか」という視点での議論はされず、「自分の気持ちに正直になること(自分があげたいか、あげたくないか)が大事」という方向性に(もちろん、「自分のできる範囲でできることをする」というのも重要な視点ではあるが、個人スタンスに寄りすぎるのは開発教育としてはどうなのかな?という疑問)。その部分でのフォローがあまりないまま、「行動を考える」という2つ目のワークショップをしたため、ここでもやはり、「この行動は、構造的課題の解決につながるか?」という視点はほとんど出てこなかった(すでに開発教育を実践している方は指摘していましたが、初めて開発教育に触れる方はあまり腑に落ちていない印象を受けました)。
 
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こう書いてみると、開発教育の内容よりはワークショップの構成・手法に焦点を当てた「実践者」としての感想が多くなってしまいましたが、たまに「参加者」としてセミナーを受けることで、自分自身の反省点が見つかったり、今後の実践に取り入れたいと思うポイントを学べたりするので、今後もこうした学びの機会を得ていきたいです。来月の応用編セミナーは2日間にわたって行われるので、そちらも楽しみにしています!
 
≪本セミナーにご興味ある方へ≫
・開発教育教員セミナー(基礎編)※今回わたしが受けたものと同内容
2015年12月26日(土)14:00~16:00 @JICA横浜
対象:国際理解教育、開発教育に関心のある教育関係者
 
・開発教育教員セミナー(応用編)※わたしも参加します!
2016年1月9日(土)~10日(日) @JICA横浜
対象:国際理解教育、開発教育に関心のある教育関係者、NGO関係者等。
原則として過去の「開発教育教員/指導者セミナー」に参加したことがあり、2日間とも参加できる方に限ります。
 
詳しくはこちら→http://www.jica.go.jp/yokohama/enterprise/kaihatsu/shidousha.html
 

【イギリス留学】シティズンシップ教育の優等修士号を取得しました!

 
ご報告です^^
 
2015年11月13日付で、英国・ヨーク大学からシティズンシップ教育の優等修士号(Master of Arts degree in Global and International Citizenship Education with distinction)を取得しました!大学から来た手紙がこちら↓。1枚ペラの通知だけど、わたしにとっては重みのあるものです。
 
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成績は、渡英したときからの目標通り、コースワーク(スコア:70)、修士論文(スコア:72)、そして総合評価(スコア:71)すべてでDistinction(70点以上=一番上の成績ランク)の評価を得ることができ、本当にホッとしています。。
 
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8月末に提出した修士論文(概要はこちら)のフィードバックは、10月中旬にEメールで受け取ったのですが、

We would like your permission to use your dissertation to show to future students as an example of an outstanding dissertation. We can anonymise your work if you prefer. Please let me know if you would be happy for us to use your dissertation in this way.

「優れた論文の事例として、あなたの論文を将来の学生に公開しても良いですか」
と書いてあるのを読んだときは、文字通り飛び上がって喜びました!笑
 
とは言え、少し厳しいコメントもあるのですが。採点官からは下記のフィードバックをいただきました:
 
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<1. リサーチ・トピックに関する既存の文献について、本人のプロジェクトに関連づけながら理解を示しているか>
 
リテラチャー・レビュー(先行事例分析)がとてもしっかりしていて、良く書けています。私(注:採点官)はこの論文を書く前はサービスラーニングについてほとんど知りませんでしたが、筆者(注:わたしのこと)はとても明確に、過去文献を網羅していると感じました。
 
<2. 明確かつ意義のあるリサーチ・クエスチョンを述べ、本人の研究領域における重要性について説明できているか>
 
リサーチ・クエスチョンが明確に示されており、その重要性についても良く説明されています。
 
<3. 立てられたリサーチ・クエスチョンに対応するためのリサーチが計画かつ遂行されているか>
 
この研究は、良くデザインされ、立てられたリサーチ・クエスチョンにも良く対応できています。しかし、その分析については十分ではなかったかもしれません。
 
<4. 集めたデータの分析、およびそこから得られた成果について、リサーチ・クエスチョンに適切に答えられているか/また研究について結論が導き出されているか>
 
分析については、あまりよく説明されていないと感じました。平均スコア(注:調査票によるリサーチで得たもの)の編集が、サービスラーニングの影響に対する参加者の感じ方について、どのように情報を提示しているのか、明確ではありませんでした。記述的分析はあったものの、統計的分析が見られませんでした。それに加えて、質的データ(注:インタビューによるリサーチで得たもの)がそのように分析されたのか/5名の参加者がどのように選ばれたのか/リサーチ対象として選ばれた大学がどのように日本の国家的特徴を反映しているのか、が定かではないように感じました。
 
<5. 論文が既定のフォーマットとリファレンス要件に従って、良く議論され、良く書かれ、構成されているか>
とても明確かつ有能に議論・執筆されています。読みやすく、面白い内容でした。
 
<その他のコメント>
私は、大変楽しくこの論文を読みましたし、サービスラーニングについて多くのことを学びました。導かれた結論は合理的なものでした。
 
<改善のためのターゲット>
・量的・質的データのより強い分析
・量的データと質的データのさらに明確な関連づけ
・リサーチ参加者を選択する際のより良い根拠
 
自分でも課題と感じていたところですが、やはりデータ分析が甘かったようです^^;
論文の構成としては高い評価をいただけたのは良かったかな、と思います。
 
☆論文関係のブログ記事は「修士論文」のタグでまとめてあります。これから書く方の参考になりますように!
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まだ帰国から2ヶ月ほどしか経っていないのですが、めまぐるしい生活を送っていたので、論文を提出したのが遠い過去のよう・・・。でも今回、こうして修士号取得の連絡が大学から来て、喜びも苦しみもたくさん詰まった1年間のイギリス生活を思い出し、何とか良い結果を出せて良かった!と肩の荷が下りた思いです。
 
来年1月にある卒業式(学位授与式)は、渡航費を捻出するのが難しいだろうな・・・でも行きたいなぁ・・・と頭を悩ませている今日この頃です(;_;)
 

【2015/11/28】山口県立大学 国際文化学部「域学共創III」で客員講師を務めました

 
山口県立大学の斉藤 理准教授からお声掛けいただき、同大学の「域学共創学習プログラム」内の授業のひとつ、「域学共創III」にて90分×2コマ、客員講師を務めさせていただきました。対象は、国際文化学部の2・3年生40名ほど。
 
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 山口県立大学国際文化学部では、文部科学省「経済社会の発展を牽引するグローバル人材育成支援:タイプB(特色型)」を通して、世界の地域と日本の地域をつなげて歴史・文化・自然・人間の価値や可能性に着目し、地域課題解決に取り組む「インターローカル人材」を育成する取組みを始めています。

(山口県立大学ウェブサイトより抜粋)
 
わたしが担当したのは、「留学準備クラス」という位置づけでしたが、留学に行く目的が明確ではない(国際文化学部にいるから何となく・・・など)という学生さんも少なくないとお聞きしていたので、留学の動機づけとなるように意識しました。また、グローバル化による社会の変化というマクロな視点で留学経験を捉える契機になればと思い、「グローバル化が進む時代に、自分の学び方、働き方、生き方を自分自身で選び取るには?」というテーマで下記のような授業を展開しました。
 
■グローバル化が進むってどういうこと?
・「暮らす」「働く」場面でどんな変化が起こりうるか?
・不確実性(予測不可能性)が高まり、従来の「正解」が通用しなくなる
・課題を構造的に捉え、異なる他者と協働・試行錯誤しながら妥協案を探し実行する力
 
■教育のあり方、学び方はどう変わるか?(世界の流れ)
・イングランドのシティズンシップ教育
・フィンランドの教育改革
・OECD政策対話「2030年に必要とされる資質能力」
 
■グローバル社会で求められる3つのbe
・Ownership / Entrepreneurship / Citizenship
・留学=これらを試行・習得するひとつの機会と考えてみる
 
■留学中の学びを帰国後に生かすためには?
・目的の明確化/経験の意味づけ/日常への応用
 
■グローバル社会で目指したいリーダー像とは?
・ダニエル・ゴールマン「6つのリーダーシップスタイル」
・ファシリテーター型リーダーシップというあり方
 
なお、後半の授業では、下記の問いを立て、「グローバル人材とは何なのか」を考えるワールドカフェを行いました。
 
問い① 「グローバル社会」で自分らしく生きていくために必要な知識・スキル・態度とは?
問い② また、それらを身に付けるうえで、留学はどのような役割を果たすと思いますか?
 
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最近よく「グローバル人材」という言葉が使われるものの、まずは
・グローバル社会を生きるってどういうこと?
・自分の可能性を生かしながら生きるために必要なこととは?
・留学に行けば”グローバル人材”になれるの?
ということを今一度よく考えてみてほしい、という狙いがありました。
 
最初は、「留学に行くと視野が広がる/忍耐力がつく/タフになる」というところで思考がストップしがちだった学生たちも、
 
「留学に行けば自然と力がつくわけではなく、様々な文化背景を持った人たちと積極的にコミュニケーションを取ろうとすることで、結果的に視野が広がるんじゃないか」
「忍耐力も必要だけど、我慢するだけでは自分を見失ってしまう。意思表示をする努力もしないと」
「こういう態度は、留学に行かなくても身に付ける方法はあるのでは?わざわざ海外へ行く意義とは?」
「自分自身がタフになるだけではなく、困ったときに人を頼るのもスキルのひとつだと思う」
 
など、もう一歩踏み込んだディスカッションを展開できるようになり、思考の幅が広がったのではないかと私は感じました。以下、グループ成果の一部です。
 
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山口県立大学のグローバル人材育成推進事業は、単に異文化コミュニケーション能力を伸ばすということだけでなく、「グローバル視点から地域課題を考える」という明確な目的のもと、地域課題に関するテーマについて調査分析を行い、留学先での研究計画を立て、その研究成果を地域で発表するプログラムがあるなど、アクティブラーニングを重視したユニークな事業なので、今後の展開にも注目したいと思います!
 

イギリス大学院留学に実際にかかった費用を大公開…!

以下、2014年7月~2015年9月の1年2ヶ月間、イギリス・ヨーク大学でプリセッショナルコース&修士課程に在籍したわたしの収支内訳です。

※レートは、£1.00=¥180円の前提で計算しています。
(ただし日本円で支払ったものについては実際の請求額を記載)

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《 支出 》計¥5,609,000

学生ビザ(Tier4):計¥74,360

2014年6月17日申請。

《 内訳 》
・申請料金:¥54,250
・証明写真サービス:¥900
・優先ビザサービス利用:¥17,500 ← 大学側のCAS発行が遅れたため利用。
・パスポートの返却(郵送):¥1,980

AIU海外留学保険計:¥190,760

《 内訳 》
・2014年7月22日~2015年9月30日(436日間)の見込み期間で保険料支払い:¥198,000
・実際に日本に到着した2015年9月14日付で解約(日割り返金):マイナス¥7,240

※わたしは帰国の途中、空港に預けたスーツケースが大破してしまったため、掛けていた保険で時価額が支払われました。一年間分の保険料は高かったけれど、入っておいてよかったです・・・。

往復航空費(成田~ロンドン):計¥174,180

・往路(2014年7月22日):成田からアブダビ経由でロンドンまで 約¥64,000
・復路(2015年9月2日~14日):スペイン、カタールに寄り道して帰国 約¥110,180

※往路と復路の日程が一年以上空いていたため、オープンチケットではなくバラバラに購入。
※復路はロンドン~カステロン(スペイン)/バルセロナ~ドーハ(カタール)/ドーハ~成田、と3回飛行機に乗っているので、合計金額が高くついています(まっすぐ日本に帰れば、もちろんもっと安いです!)

往復電車賃(ロンドン~ヨーク):計£146.25(約¥26,000)

・往路(2014年7月22日):£124.50
・復路(2015年9月2日):£21.75

※往路は、Anytime ticket(当日のどの時間の電車にも乗れる)を購入した結果、金額が高くなりましたが、1日でも早く事前購入する/オフピークの時間帯を予約する/16-25 Railcardを購入する/などの方法で、もっと安くチケットを購入できます(わたし史上最安値は£9でした)。

Pre-sessionalコース:計£4,190(約¥754,000)

2014年7月24日~9月18日の8週間コース。

《 内訳 》
・コース料金:£2,400(約¥432,000)
・学生寮費:£990.57(約¥178,000)
・生活費:約£800(約¥144,000)

※1年間使う交通機関のカードやキッチン用品を最初に揃えたので、生活費がかさみました。

修士課程期間:計£23,200(約¥4,176,000)

2014年10月~2015年9月の11ヶ月間。

《 内訳 》
・学費:£14,340(約¥2,581,200)
・学生寮費(51週):£6,481.37(約¥1,166,650)

※寮費は、他の大学に比べて割高だと思います!(£124.32/週)
※寮に住むと何かと楽(大学図書館までの距離が近い、光熱費もすべて含まれているなど)ですが、とにかく出費を抑えたいということであれば、キャンパスの外でルームシェアする方が安いです。

・生活費:約£2,365(約¥425,700)
→わたしはアルバイト収入で賄っていました。後述の収入項目を参照してください。

《 月々の生活費(平均£215=¥38,700)の内訳 》
・食費(自炊分):£120(約¥21,600)
・日用品:£30(約¥5,400)
・交通費:£20(約¥3,600)
・交際費(外食含む):£30(約¥5,400)
・通信費(電話、郵便):£5(約¥900)
・印刷費:£5(約¥900)
・レジャー(スポーツなど):£5(約¥900)

※上の内訳は、あくまでもモデルケースで、月によってバランスはだいぶ変わります。
たとえば、学会に参加した月はもっと交通費がかさむ/課題に取り組んでいる期間は外食ゼロ/帰国直前のお別れシーズンは交際費が高くなる/日本に荷物を送った月は郵送代が当然かかる/など。

旅行費用:約£1,000(約¥180,000)

・宿泊を伴う旅行として、エディンバラ(2014年9月)、ロンドン(2014年12月)、湖水地方(2015年6月)、イタリア(2015年7月)。
・帰国時の旅行(スペイン、カタール)はこの中に含めていません。
・旅行する頻度や使う金額は人によると思うので、あくまでもご参考まで!

日本の携帯電話料金:約¥29,000

《 内訳 》
・iPhone機種代 ¥2,570×9ヶ月=¥23,130
・Softbank電話番号・メールアドレスお預かりサービス ¥423×14ヶ月=¥5,922

※パケ放題などの契約はストップし、イギリスではwifi環境でのみGmailやSNSを利用。
※日本で働いていたときに毎月返還していた学部時代の奨学金(日本学生支援機構)は、「在学猶予の願出」を出して、返還をお休みさせてもらっていました。

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《 収入 》計¥5,623,000

日本での貯金:計¥5,150,000

わたしは渡英前、丸4年日本で働いていました。そのときに貯めたありったけのお金です…

イギリスでのアルバイト:計 £2,629.53(約¥473,000)

・カフェバイト(2014年10月~2015年8月の10ヶ月間):£2,542.13(約¥460,000)
(毎月£200~300ほど稼ぎ、その範囲内で生活費を収めるよう計算していました!)

・大学オフィス単発バイト:£45.50(約¥8,000)

・実験参加報酬(4回参加):£41.90(約¥7,500)
(たまに、PhDの学生がリサーチの被験者を募集していて、参加報酬をもらえることもあります)

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以上、まとめると、

《 支出 》計¥5,609,000(うち★印は必須:¥4,646,000)
・渡英準備(学生ビザ、海外保険):¥270,000(★)
・往復航空費・国内電車賃:¥200,000(★)
・プリセッショナルコース期間:¥754,000
・修士課程期間:¥4,176,000(★)
・旅行費:¥180,000
・日本の携帯電話料金:¥29,000

《 収入 》計¥5,623,000
・日本での貯金:¥5,150,000
・現地でのアルバイトなど:¥473,000

収支バランス、ギリギリでした・・・!!
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わかってはいたものの、あらためて計算してみると衝撃的なコストです。
ポンド高(£1=¥180~190)も一つの大きな要因ではありますが(たとえば、£1=¥130だった時期に留学していれば、400万円程度の支出で済んでいたわけです・・・つらい)。

奨学金を得られればまた別の話ですが、もしすべて自費で生活するとして、

500万円かけてでも学びたい熱意があるか?!

というのは冷静に考えた方がいいだろうな~と個人的には思います。
(親がお金を出してくれる、という幸運な人もまた然り・・・)

もちろん、わたしはこのタイミングでイギリスの大学院に留学して学びたいことを学べて満足していますが、これだけの自己投資をした分、「やっぱり留学してよかった!」と思えるように今後もキャリアや経験を重ねていくつもりです^^

「イギリスの大学院に留学したいけど、どのぐらいお金がかかるんだろう?」
と疑問に思っている方にとって、一つの実例としてお役に立てれば幸いです!

☆その他の質問(勉強編/生活編/バイト編)については、本記事の下にある【イギリス留学FAQ】のタグから!

【2015/10/08】法政大学 経営学部 長岡ゼミでゲスト講師を務めました

 
先月の東大ハラケンゼミに続き、法政大学 経営学部 長岡ゼミにもゲスト講師としてお呼びいただきました^^
長岡ゼミは「”ソーシャルデザイン”をベースに各自がもつ問題意識を見つける&深めていくゼミ」だそう。
リンク:長岡研究室ウェブサイト
 
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最初は、声を掛けてくれた学生さんから「シティズンシップ教育について聞きたい!」というリクエストをもらっていたのですが、事前打ち合わせの段階で、ゼミ生の興味・関心が結構幅広いと聞いたので、
 
“国連職員を目指していたわたしが、なぜ「まちづくり」「対話」に携わるのか?”
という、よくある新書みたいな(笑)タイトルで、ここ10年間(18歳~もうすぐ28歳)で移り変わってきたわたしの問題意識や選択について40分ほどお話させていただくことに。
 
ちょうど、前職を退職→イギリス大学院留学→転職 のタイミングで(プライベートのごたつきもあり笑)、人生の第二ステージが始まったなぁという感じがしている今日この頃だったので、わたし自身にとっても考えを整理する良い機会となりました。
 
********************
 
♥カトリックの中学・高校に通っていたわたしの「途上国支援に携わりたい」と漠然とした憧れ。
 
♥セルビアの難民キャンプでボランティアをし、抱いた無力感と不信感。
 
♥国際NGOのユースボランティアとして活動する中でふくらんできた「社会貢献」「国際協力」への違和感。
 
♥運命的に出会ったソーシャルベンチャーのインターンをクビになった苦い経験。
 
♥非営利組織の経営を内側から学びたい、と就職した赤十字でのやりがいとジレンマ。
 
♥青少年対象のグローバル教育プログラムを担当していて感じた「エンパワーメント」の難しさ。
 
♥周りを巻き込むフックを模索し、「かわいい×ソーシャルアクション」というテーマで始めたエシカルWebマガジン。
 
♥行動そのものが目的化してしまいかねない、「エシカル」「ソーシャルグッド」の落とし穴。
 
♥本業×マイプロジェクト、というパラレルキャリアの始まり。
 
♥働きながら勉強を続ける中で出会った、イギリスのシティズンシップ教育。
 
♥「社会貢献」、「ソーシャルアクション」を経てわかった、「市民の社会参加」の意義と課題。
 
♥「地域コミュニティでの対話を通じて、いきいきと社会参加できる人を増やしたい」と考えるようになったわたしが、導かれるようにしてジョインした新しいお仕事。
 
********************
 
と、いろいろ悩んで、行動して、気付きを得て、また違うもやもやが生まれて、新たなチャレンジをして・・・あちこち動き回ってたまに人生の迷子(笑)になるわたしが、いま、ここにいる理由。みたいなものをざーっとお話しました。
(このどれかの要素が、ゼミ生の皆さんの心に引っかかるかもしれないなぁと思い!)
 
わたしの話だけするのも面白くないので、最後に(あまり時間を取れなかったけれど)、「過去に、強い想い(憧れややる気、問題意識)があったけれど、期待どおりにならなかった経験はありますか?そのあと、どんな行動を取りましたか?」というテーマで、3人1組で経験をシェアしてもらうことに。ワークショップ慣れしてしまっている?ゼミだったので、シンプルにお互いの話をしてもらいました。
 
よくある就職試験の面接みたいに「困難な経験をどう乗り越えましたか?」みたいな武勇伝ではなく、「もやもやとしてしまった経験」について語る、という場があってもいいのかなぁと。わたしも、うまく乗り越えられなくて、見なかったふりをしたり、逃げたり、信頼を失ったり、正当化したり・・・ということはたくさんあったので。
 
何か選択をした時点では「正解」だと思えなくても、そのあとの行動の積み重ねで「結果オーライ」になればいい!
(そんなことを、以前ブログに書いて、今でもよく読まれているみたいです→「正しい道を選ぶのではなく、選んだ道を正解にしていくこと 」
 
最後にいくつか感想を聞いてみたところ、
 
「人によって、もやもや→行動、というパターンの人もいるけれど、自分はまず何も考えずに行動→理想と現実のギャップでもやもや、ということが多い。行動パターンは人によって違うんだな」
という気付きや、
 
「世間では、成功体験ばかりよく取り上げられるけれど、本当はそれ以上に失敗だってあるはず。もっとそういうのがシェアされてもいいのでは」
というコメントや、
 
「好きなことで一番になれなくて、一度きっぱり諦めようと思った。でもできなかった。関わり続けていたら、今まで見えてこなかった道が見えてきた」
という経験がシェアされて、興味深かったです。話してくれて、どうもありがとう。
 
長岡ゼミは、共通のハッシュタグで考えをツイートする、というのがお決まりのようで、今回のゼミに関する感想も「#melc2015」というタグで共有されています^^その一部を貼り付けておきますね。
 


 
長岡先生からは、「プライベート」と「パブリック」のバランスが大切だね、というコメントをいただいて、そのテーマに関心をもってツイートしてくれたゼミ生の方も多かったです!
 


 
********************
 
とっても自由にお話しさせていただいて、長岡先生のコメントやゼミ生の皆さんの素直なリアクションから、いろいろ刺激を受けました。呼んでくださってありがとうございました~!