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イギリス大学院留学に実際にかかった費用を大公開…!

以下、2014年7月~2015年9月の1年2ヶ月間、イギリス・ヨーク大学でプリセッショナルコース&修士課程に在籍したわたしの収支内訳です。

※レートは、£1.00=¥180円の前提で計算しています。
(ただし日本円で支払ったものについては実際の請求額を記載)

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《 支出 》計¥5,609,000

学生ビザ(Tier4):計¥74,360

2014年6月17日申請。

《 内訳 》
・申請料金:¥54,250
・証明写真サービス:¥900
・優先ビザサービス利用:¥17,500 ← 大学側のCAS発行が遅れたため利用。
・パスポートの返却(郵送):¥1,980

AIU海外留学保険計:¥190,760

《 内訳 》
・2014年7月22日~2015年9月30日(436日間)の見込み期間で保険料支払い:¥198,000
・実際に日本に到着した2015年9月14日付で解約(日割り返金):マイナス¥7,240

※わたしは帰国の途中、空港に預けたスーツケースが大破してしまったため、掛けていた保険で時価額が支払われました。一年間分の保険料は高かったけれど、入っておいてよかったです・・・。

往復航空費(成田~ロンドン):計¥174,180

・往路(2014年7月22日):成田からアブダビ経由でロンドンまで 約¥64,000
・復路(2015年9月2日~14日):スペイン、カタールに寄り道して帰国 約¥110,180

※往路と復路の日程が一年以上空いていたため、オープンチケットではなくバラバラに購入。
※復路はロンドン~カステロン(スペイン)/バルセロナ~ドーハ(カタール)/ドーハ~成田、と3回飛行機に乗っているので、合計金額が高くついています(まっすぐ日本に帰れば、もちろんもっと安いです!)

往復電車賃(ロンドン~ヨーク):計£146.25(約¥26,000)

・往路(2014年7月22日):£124.50
・復路(2015年9月2日):£21.75

※往路は、Anytime ticket(当日のどの時間の電車にも乗れる)を購入した結果、金額が高くなりましたが、1日でも早く事前購入する/オフピークの時間帯を予約する/16-25 Railcardを購入する/などの方法で、もっと安くチケットを購入できます(わたし史上最安値は£9でした)。

Pre-sessionalコース:計£4,190(約¥754,000)

2014年7月24日~9月18日の8週間コース。

《 内訳 》
・コース料金:£2,400(約¥432,000)
・学生寮費:£990.57(約¥178,000)
・生活費:約£800(約¥144,000)

※1年間使う交通機関のカードやキッチン用品を最初に揃えたので、生活費がかさみました。

修士課程期間:計£23,200(約¥4,176,000)

2014年10月~2015年9月の11ヶ月間。

《 内訳 》
・学費:£14,340(約¥2,581,200)
・学生寮費(51週):£6,481.37(約¥1,166,650)

※寮費は、他の大学に比べて割高だと思います!(£124.32/週)
※寮に住むと何かと楽(大学図書館までの距離が近い、光熱費もすべて含まれているなど)ですが、とにかく出費を抑えたいということであれば、キャンパスの外でルームシェアする方が安いです。

・生活費:約£2,365(約¥425,700)
→わたしはアルバイト収入で賄っていました。後述の収入項目を参照してください。

《 月々の生活費(平均£215=¥38,700)の内訳 》
・食費(自炊分):£120(約¥21,600)
・日用品:£30(約¥5,400)
・交通費:£20(約¥3,600)
・交際費(外食含む):£30(約¥5,400)
・通信費(電話、郵便):£5(約¥900)
・印刷費:£5(約¥900)
・レジャー(スポーツなど):£5(約¥900)

※上の内訳は、あくまでもモデルケースで、月によってバランスはだいぶ変わります。
たとえば、学会に参加した月はもっと交通費がかさむ/課題に取り組んでいる期間は外食ゼロ/帰国直前のお別れシーズンは交際費が高くなる/日本に荷物を送った月は郵送代が当然かかる/など。

旅行費用:約£1,000(約¥180,000)

・宿泊を伴う旅行として、エディンバラ(2014年9月)、ロンドン(2014年12月)、湖水地方(2015年6月)、イタリア(2015年7月)。
・帰国時の旅行(スペイン、カタール)はこの中に含めていません。
・旅行する頻度や使う金額は人によると思うので、あくまでもご参考まで!

日本の携帯電話料金:約¥29,000

《 内訳 》
・iPhone機種代 ¥2,570×9ヶ月=¥23,130
・Softbank電話番号・メールアドレスお預かりサービス ¥423×14ヶ月=¥5,922

※パケ放題などの契約はストップし、イギリスではwifi環境でのみGmailやSNSを利用。
※日本で働いていたときに毎月返還していた学部時代の奨学金(日本学生支援機構)は、「在学猶予の願出」を出して、返還をお休みさせてもらっていました。

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《 収入 》計¥5,623,000

日本での貯金:計¥5,150,000

わたしは渡英前、丸4年日本で働いていました。そのときに貯めたありったけのお金です…

イギリスでのアルバイト:計 £2,629.53(約¥473,000)

・カフェバイト(2014年10月~2015年8月の10ヶ月間):£2,542.13(約¥460,000)
(毎月£200~300ほど稼ぎ、その範囲内で生活費を収めるよう計算していました!)

・大学オフィス単発バイト:£45.50(約¥8,000)

・実験参加報酬(4回参加):£41.90(約¥7,500)
(たまに、PhDの学生がリサーチの被験者を募集していて、参加報酬をもらえることもあります)

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以上、まとめると、

《 支出 》計¥5,609,000(うち★印は必須:¥4,646,000)
・渡英準備(学生ビザ、海外保険):¥270,000(★)
・往復航空費・国内電車賃:¥200,000(★)
・プリセッショナルコース期間:¥754,000
・修士課程期間:¥4,176,000(★)
・旅行費:¥180,000
・日本の携帯電話料金:¥29,000

《 収入 》計¥5,623,000
・日本での貯金:¥5,150,000
・現地でのアルバイトなど:¥473,000

収支バランス、ギリギリでした・・・!!
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わかってはいたものの、あらためて計算してみると衝撃的なコストです。
ポンド高(£1=¥180~190)も一つの大きな要因ではありますが(たとえば、£1=¥130だった時期に留学していれば、400万円程度の支出で済んでいたわけです・・・つらい)。

奨学金を得られればまた別の話ですが、もしすべて自費で生活するとして、

500万円かけてでも学びたい熱意があるか?!

というのは冷静に考えた方がいいだろうな~と個人的には思います。
(親がお金を出してくれる、という幸運な人もまた然り・・・)

もちろん、わたしはこのタイミングでイギリスの大学院に留学して学びたいことを学べて満足していますが、これだけの自己投資をした分、「やっぱり留学してよかった!」と思えるように今後もキャリアや経験を重ねていくつもりです^^

「イギリスの大学院に留学したいけど、どのぐらいお金がかかるんだろう?」
と疑問に思っている方にとって、一つの実例としてお役に立てれば幸いです!

☆その他の質問(勉強編/生活編/バイト編)については、本記事の下にある【イギリス留学FAQ】のタグから!

【イギリス留学】良くある質問まとめ【バイト編】

 
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≪バイト編≫
Q. 資金が足りるか心配なので、バイトがしたいです。学業との両立は大変ですか?
 
A. わたしは、週2~3日(10~15時間)キャンパス内にあるカフェでアルバイトをしています。
(参考記事:「【イギリス留学】大学のカフェでアルバイト始めました。」)
 
両立が大変か大変じゃないか、と聞かれたら・・・やはり大変です。学べることも多いですが!
どれぐらいの範囲で可能かは、
 
・個人の語学力
・時間管理スキル(わたしは3ヶ月単位で勉強その他の予定を立てていました)
・修士課程のカリキュラム(毎日朝から夕方まで授業が詰まっているコースだと難しいかも)
・バイトの仕事内容(学生時代にも飲食店での接客バイト経験あり)
・バイトをする場所(キャンパス内であれば、移動のために勉強時間が削られない)
 
などによると思いますし、基本的に留学エージェントや先生からは「大変だからやめた方がいい」と言われるかも・・・
たまたまバイト先のカフェに教授が来店した際に、「バイトしてたの?!良くやってこられたね」と驚かれました。
わたしの場合は、切実にお金がなかったのでやるしかなかったのですが(笑)
修士課程に入った直後(10月頭)からバイトを始めたので、最初からそれを前提で勉強計画を立てられたのも良かった。
 
Q. インターン先はどのように見つけましたか?
 
A. わたしのMAコースは、実習(Placement)などの実践的なカリキュラムがなかったので、個人的に探しました。
インターンをしたいと思った団体(グローバル教育センターという教育系NGO)にCVとカバーレターを送り、
直接会って自分が大学院で勉強していること、インターンで学びたいこと、貢献できるスキルを話しました。
(参考記事:「違い」から生まれる対立を解決するには?【前編】)
「バイトをする余裕はないけれど、できる範囲で何か活動がしたい」という人は、ぜひ探してみてください☆
大学の外にある世界と接点を持つことで、研究に生かせることもあるかもしれません!
 
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☆あくまでも個人的な意見であるということをご理解ください。
☆その他の質問については、本記事の下にある【イギリス留学FAQ】のタグから!
☆個別にいただいたご連絡にお返事できないこともありますのでご了承願います。
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【イギリス留学】良くある質問まとめ【生活編】

 
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≪生活編≫
 
Q. 毎月かかる生活費(学費、寮費、旅行代は除く)はどのぐらいですか?
 
A. 200~300ポンドです。月々のバイト代の範囲に収まるよう、渡英初日から毎日出納帳をつけて入出金を管理していました。
ただし、わたしが住んでいるヨークという街は遊ぶ所が少ないので(笑)、ロンドンなど都会に住む場合はもっとかかるかも?
毎日自炊で、外食は月1~2回程度です。
 
☆こちらも参考に!→イギリス大学院留学のリアルな収支内訳を大公開! | 齋藤実央 Official Blog 【Enbook】
 
Q. イギリスでの連絡手段は何を使っていますか?
 
A. Eメール、SNS:日本から持ってきたiPhone(SIMロック※)+キャンパス内のフリーwifi、
電話:イギリスで購入したO2(オーツー)のプリペイド携帯(本体価格は5ポンド、トップアップした料金の分だけ通話やテキストメッセージの送受信が可能) を使っています。
つまりキャンパスから一歩出るとインターネットは使えないという、やや不便な状況ではありますが、何とかなる。
(万が一迷子になった時は、通りすがりの人に「Googleマップを見せて!」と頼んだりしてます。笑)
どうしても常にネット環境が必要!という人は、3G回線を契約しているようです。
 
※日本でソフトバンクのiPhoneを使っていて、留学中は「電話番号・メールアドレスお預かりサービス」(月額390円)だけ契約していました。そのため、通話(発信/着信)、通信サービス(メール/ウェブ)はできない状態で、大学キャンパス内や街にあるカフェなど、フリーwifiがあればSNSなどのアプリが使える、という状態でした。
 
Q. イギリスでの支払い手段は何を使っていますか?
 
A. まず現地でロイズ銀行(Lloyds Bank)の口座を開き、自分が日本で貯めていたお金をそこに移し、学費、寮費はそこから引き落とすように指定しました。また、バイトのお給料の振込先もロイズの口座です。
普段の買い物は、基本的にはロイズのデビットカード(クレジットカードと同じ要領で使い、即日口座から引き落とされるやつ)。金額の小さい買い物のときは、ATMから引き出した現金で支払い。
大学主催の旅行チケットやランドリーのトップアップなど、PayPal経由で支払わないといけないものも結構あったので、日本で使っていたアカウントとは別に、大学のEメールアドレス+ロイズ口座で新しいアカウントを作りました。
 
なお、日本の家族へのプレゼントを買うときなど、日本円でのネットショッピングは日本の銀行口座(新生銀行)に紐づけた日本のクレジットカード(楽天)を使って、ポイントを貯めるようにしていました。月々の携帯料金(上に書いたとおり、ソフトバンクの「電話番号・メールアドレスお預かりサービス」を利用していたので、その月額料金+機種代)も、日本の銀行口座から引き落としを続けていました。
 
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☆あくまでも個人的な意見であるということをご理解ください。
☆その他の質問については、本記事の下にある【イギリス留学FAQ】のタグから!
☆個別にいただいたご連絡にお返事できないこともありますのでご了承願います。
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【イギリス留学】良くある質問まとめ【勉強編】

 
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今週は、イギリスにしては珍しく暑い(30度超え)日が続いていて、心なしかみんなテンション上がり気味です!
でもこれが今年のピークだというウワサも!(笑)
 
7月に入ったということで、2015年秋からイギリスの大学院に留学されるという方が渡英準備をされている頃でしょうか。
わたしは、昨年の7月下旬にヨークに来たので、もう1年経ったのか~と感慨深いです。あっという間だったな~
(・・・なんてしみじみ浸るヒマもなく修士論文の執筆に追われているというのが現状です笑)
 
さて!ブログのお問い合わせフォームやInstagramなどを通じてちょこちょことご質問いただいていて、個別にお答えしたりしているのですが(忙しい時期はお返事できていなくてごめんなさい・・・!)、よく聞かれることをまとめておこうと思います。これから留学される方の参考になればうれしいです^^
 
≪勉強編≫
 
Q. 渡英前のIELTSスコア、語学レベルはどのぐらいでしたか?過去に留学経験はありましたか?
 
A. Overall 7.0、語学留学含め、過去に留学経験はありません(26歳で初めての大学院留学)。
語学力にさほど不安はなく(日常会話、ビジネス英語の面で)、特にリーディングは比較的得意(IELTSは8.0)でしたが、
アカデミックライティングは苦手(IELTSは6.5)で、修士課程に入る前に基礎固めをしたい!と考えたため、
Unconditional Offer(無条件合格)はもらっていたものの、8週間のプリセッショナルコースを受講しました。
 
Q. 無条件合格の状態であっても、プリセッショナルコースは受講する価値がありましたか?
 
A. 修士課程でどのようにエッセイを書けば良いか明確になった、という面では受けた価値があったと思います。
(参考記事:「プリセッショナルコースで学ぶアカデミック・ライティング」)
また、2ヶ月早く渡英して、キャンパスでの生活に慣れ、図書館の使い方を知り、生活用品を揃えることもできました。
ただし、プリセッショナルコースで使う英語自体のレベルは決して高いものではない(先生も厳しくない)ので、リスニング・スピーキングの伸びはあまり感じませんでした(感じ方には個人差があると思います☆)。
 
周りの学生はほぼ中国人で、彼らはもちろん普段は中国語で会話するので、大学主催のイベントに個人的に参加したり、地元のボランティアに参加したりして英語を話せる友人を作り、語学力をキープするよう努めました。
 
Q. 大学院の授業についていくのは大変ですか?
 
A. これも個人差があると思いますが、わたしは(心配していたぶん)、ほとんど苦労しませんでした。
と言っても、わたしの持っていたIELTS7.0というのは、それほど高いスコアではありません。
コースにもよるものの、大学院の授業はセミナー形式の授業、ディスカッションが主なので、
 
・授業で学ぶ内容をきちんと予習している(文献を読んでいる)か?
・関連する基礎知識(学部での勉強、職務経験)がどれぐらいあるか?
・教授の言うことを鵜呑みにせず、クリティカルに考え、自分なりの意見を持てるか?
・そしてそれを恥ずかしがらずに発言できるか?(性格、熱意の問題)
 
という、語学力プラスα、も大切だと感じました。
そして、「授業についていく」というだけでなく、「良い成績を取る」ために一番重要なのはライティングスキル。
わたしのコースの場合は、ひとつのモジュールにつき5,000語のエッセイを書く必要があり、これは結構大変でした。
 
Q. イギリスの大学院の成績はどのようにつけられますか?
 
A. 大学によって微妙に異なりますが(くわしくは各大学の成績評価基準を見てみてください☆)、50点以上で合格です。
日本の試験のイメージだと、意外と低いんだなと思うかもしれませんが、イギリスでは70点以上取れれば上出来。
「正確に理解できている」程度のエッセイだと50点代、分析的・批判的な視点があればやっと60点代という基準です。
(参考記事:「秋学期の成績発表と、ひそかな野望について。」&「春学期の成績発表。残るは修士論文のみ!」)
 
Q. 1年間の大まかなスケジュールを教えてください。
 
A. 大学、コースによって異なると思いますが、わたしの場合は下記のとおりでした。
★9月1週~12月1週(10週間):Autumn Term(秋学期)
・11月3週:中間エッセイ提出、プレゼンテーション
 
・12月2週~1月1週(4週間):Christmas Holidays(クリスマス休暇=エッセイ期間)
・1月2週:試験&エッセイ提出
 
★1月2週~3月3週(10週間):Spring Term(春学期)
・2月3週:中間エッセイ提出、プレゼンテーション
・3月3週:修士論文プロポーザル(概要)のアウトライン提出
(※わたしは前倒しで進めるために1月中旬に提出しました)
 
★3月4週~4月2週(4週間):Easter Holidays(イースター休暇=エッセイ期間)
・4月3週:エッセイ提出
 
★4月3週~6月3週:Summer Term(夏学期)
・4月4週:修士論文プロポーザルの最終版&倫理監査フォーム提出
(※わたしは前倒しで進めるためにイースター休暇に入る前(3月中旬)に提出しました)
・5月3週:修士論文プロポーザルに基づいたプレゼンテーション
 
★6月4週~8月末:Summer Holidays(夏季休暇:修士論文執筆期間)
・実際には、3月にプロポーザルを出したあたりから文献を読み進めました。
・修士論文の組み立て方についてはこちら→【イギリス留学】12,000語の修士論文をどう組み立てるか?
・執筆のスケジュールについては、無事書き終わったら記事にまとめます!
 
★9月1週目:修士論文提出
・わたしの大学の場合、コースによって8月末~9月中旬だったりまちまち。
・修士論文の審査結果が出るのは11月。つまり、MAを終えて帰国する時点では結果がわかりません。
 
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☆あくまでも個人的な意見であるということをご理解ください。
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☆個別にいただいたご連絡にお返事できないこともありますのでご了承願います。
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